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停電・断水でトイレは使える?水を流して大丈夫?災害時の必読対策

りんごママ

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ママ
災害時、自宅のトイレは使っていいの?
ママ
停電や断水のとき、トイレの水は流していいの?

 

災害時、食料や水と同じくらい重要なのが「トイレ問題」です。

防災備蓄として携帯トイレを3日分以上備えましょう、というのはよく目にするかもしれませんが、その前に自宅のトイレは使えないのでしょうか。

 

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・停電時・断水時にトイレを流していいのか

・災害時のトイレ対策

・戸建てやマンション別!停電・断水時のトイレ事情

 

災害時にトイレを流しても良いの?

災害が発生すると、ライフラインの一つである「水道」が使えなくなる可能性があります。

特に停電や地震・豪雨による断水時に「トイレを流してもいいの?」と迷うことがあるかもしれません。特に小さな子どもがいる家庭では、トイレ問題は深刻です。

 

今回は、災害のなかでも「停電時」と「断水時」にわけてトイレの使用について詳しく解説します。

これは、災害以外の停電のみの時にも言えることなので、覚えておくと便利です。

 

こちらもチェック

「災害時のトイレ、どうする?」(国土交通省)

 

 

停電時にトイレは使えるのか?

停電時にトイレが使えるかどうかは、住宅のトイレの種類によって異なります。

家庭ごとに違いがあるので、普段から自宅のトイレの仕組みを確認しておくことが大切です。

この章では、「停電」はしているけれど、「断水」はしていない想定で説明しています。

 

(1)レバーを引く一般的な水洗トイレ(一戸建て)


基本的に、水道が止まっていなければ停電していてもトイレは流せます

レバーを回して流す一般的なタンク式トイレは、基本的に電気に頼らないので、断水さえしていなければ停電しても使えるようになっているからです。トイレの後ろにある「タンク」に水があれば、便器に水がたまるので正常に問題なく流れるでしょう。

水圧によって流れるタイプのため、停電だけでは影響を受けないことが多いです。

ただし、停電が長引くと断水につながる可能性もあるため、注意が必要です。また、子どもがいる家庭では水の使用頻度が高いため、節水を意識しましょう。

 

(2)高層マンションのトイレ

 

高層マンションの場合、上層階への給水は電動ポンプで水を供給していることが多く水が止まる可能性があります

よって停電するとトイレの水が流れなくなることがあるのです。

停電後すぐには流せても、建物全体で水が使えなくなることもあるため、マンションの管理会社に事前に確認しておきましょう。

 

(3)タンクレスのトイレ

 

便座の後ろにタンクのないトイレ・タンクレストイレは、水道から水を出したり、遮断したりする電磁弁を電気で動かしているため、停電時はその機能も止まるため、自動では流れない状態になります

 

ポイント

便器の下や裏に手動で引っ張るレバーが隠れていて、それを引っ張ると流すことができるタイプもあります。各家庭のトイレの裏側や、取り扱い説明書、メーカーのウェブサイトを確認してみましょう。

 

(4)全自動のトイレ

レバーハンドルが付いていない、センサースイッチやボタンスイッチタイプのトイレです。

こちらも同様に、停電時は使用できなくなるため、タンクの下や便器の後ろなどに手動レバーがないか、手動操作方法を確認しておくことが大切です。

りんご
わが家のトイレは、便器の後ろ側の手動レバーを引っ張ると水が流れるタイプです。過去に停電時に、この手動レバーを使ってトイレを流したことがあります

 

 

バケツで水を流していいの?

通常、一般的なトイレは使用後にタンクに貯まった水を一気に流すことで排水しています。排水したら自動的に水道から水が補充され、タンクがいっぱいの状態に戻ります。

 

断水のときは、水道から水が補充されませんが、バケツなどで一定量の水を流すと水圧でトイレの水が流れます

 

ちょっと待ってここ大事!

ポイント

「断水」は水道に水がきていない状態を指します。蛇口などから水が出てこないだけで「排水」に影響はありません。そのため、「下水道や排水管」に問題がなければ次の方法でトイレを使用できます。

が、

特に台風や地震などの自然災害が原因で「断水」した場合では、下水処理場の損壊、道路内の排水管の破損、液状化によるマンホールの浮上、排水管のつまりなど、下水道がダメージを受けている可能性があります

この状態で、手動レバーやバケツ等で水を流すと、便器から汚水があふれたり逆流するため、この次の章で紹介する、非常時用の携帯トイレなどを使用しましょう。

断水した場合は、お住まいの市町村のWebサイトや公式x(旧Twitterアカウント、防災メールなどをチェックすることをおすすめします。

 

 

(1)バケツで水を流すときの方法と注意点

準備するもの

  • バケツ
  • 新聞紙や雑巾など
  • 風呂の残り湯など(1回目6リットル/2回目3リットル)※ホームセンターなどで売られている一般的なバケツは1杯6~10リットル)

 

各トイレの説明書やメーカーのウェブサイトで、停電時(断水はしていない)にトイレに水を流してよいかの可否と、そのやり方を確認してください。

 

① 便座を上げて、便器のまわりに新聞紙などを敷いて水飛びをガードします
② トイレのオート機能は切り、便座・ふたを上げたままにします
③ バケツ一杯(6~8L)の水を流し込みます。

高い位置から流し入れると水が飛ぶので、低い位置から一気に流し入れるイメージで行うことが大切です。
便器ボウルの中心を狙って勢いよく水を入れるのがポイント

④ 臭いを防止するためにバケツ半分の水(3〜4リットル)を便器内に流し込みます。
勢いをつける必要はないので、静かに水を注ぎます
⑤ その後、排水管の途中で汚物が滞留するのを防ぐため、
2~3回に1回は多めの水(10~12L)を流すことがおすすめです

 

 

注意点

・タンクの中に水を継ぎ足していれるのはおすすめしません。 洗浄不良や詰まりの原因になったり、電気部品が被水し故障の原因となることがあるからです

・タンクの周りに取り付けられている電気部品に水がかかると故障の原因になるため気を付けましょう

・お風呂の残り湯も、髪の毛やゴミが入っている場合は取り除いてから使用しましょう

 

【TOTOトイレ】緊急時のトイレの水の流し方

 

参考:断水時・給水制限時にトイレを流す方法(LIXIL 公式サイトより)

   緊急時のトイレの使用について(TOTOホームページお客様サーポート)

   緊急時の対応とサポート

 

(2)「下水道や排水管」破損時にトイレを流してはいけない理由

下水が詰まるリスク

断水していても排水管に水が残っている場合、一時的に流せることがあります。

しかし、下水処理施設が機能していない場合、下水管が詰まり、逆流する恐れがあります。

 

② 汚水の逆流・悪臭

断水が続くと、排水管内の水が蒸発し、悪臭が発生することがあります。場合によってはトイレから汚水が逆流することもあるため、なるべく使用を避けるべきです。

 

 

 

災害時のトイレ対策

停電や断水が長引いた場合に備えて、以下の対策をしておきましょう。

(1)携帯トイレを備蓄する

非常用の簡易トイレ(携帯トイレ)を準備しておくと安心です。

1人1日7回使用すると考え、最低3日分(21回分)、可能なら1週間分を備えておきましょう。子どもがいる場合は、さらに余裕を持った備蓄を心掛けると安心です。

 

排泄して凝固剤で固めたあとは排便袋をしっかりと結び、可燃ごみとして処分します。 (※各自治体の条例に従ってください。)

ただし、災害時はごみが収集されるまでに時間がかかります。

フタつきの容器(おむつ用バケツやゴミ箱など)などに入れて臭い対策を行い、庭やベランダ等に保管しましょう。

 

1日当たり1人7回×1週間分×家族人数=?回

 


 


 

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(2) マンホールトイレがどこに設置されるか情報を確認する

 

地域によっては、避難所にマンホールトイレが設置されることがあります。

マンホールトイレとは、マンホールの上に、簡単に組み立てられる便座と目隠しになるパネルを設置して、下の下水管にウンチを落とし、下水道の水で押し流す仕組みです。

学校の校庭や、避難所となる公園や広場などに災害用に設置されることが多く、事前に自治体の防災情報を確認しておくと、いざという時に安心です。

 

マンホールトイレとは(国土交通省HP)

 

 

 

(3)子どものトイレ対策

 

子どもはトイレを我慢しづらく、急に行きたくなることも多いです。

また、使ったことのないトイレではなかなかできないことも。

できるだけ慣れ親しんだ環境、つまり自宅のトイレで排泄ができるよう、

携帯トイレやおまる型の簡易トイレを用意し、使い方を事前に練習しておくと安心です。

 

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まとめ

停電時は、一般的な水洗トイレは流せることが多いですが、高層マンションや電動式トイレは注意が必要です。

さらに断水時、特に災害時は下水の詰まりや逆流のリスクがあるため、手動レバーやバケツなどで流すのは避けましょう。また、小さな子どもがいる家庭では、簡易トイレや携帯トイレの備蓄が重要になります。

 

トイレ問題は精神的なストレスにも直結するため、家族全員が快適に過ごせるよう、日頃から備えておくことが大切です。

いざという時に困らないよう、防災対策をしっかりと整えておきましょう。

 

(りんごママ)

 

  • この記事を書いた人

りんごママ

2児ママの防災&子育てママ 🍎家庭でできる防災アイディアをママ目線で発信 🍎防災備蓄収納2級プランナー認定 🍎地域防災リーダー登録 🍎子育て&防災ブログはじめました 🍎ズボラ母ちゃん年の差育児 🍎ほかにも生活・節約・趣味・ダイエット・推し活のことも

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