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災害用トイレの種類はどれがいい?選び方と解説!おすすめのトイレと防災備蓄

りんごママ

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ママ
防災用のトイレって種類が多くてどれがいいのかわからない!
ママ
便器がついてるのとついていないの、避難所には何をもっていくべき?

 

防災リュック・防災備蓄を各家庭で準備している人も多いと思います。
そんな中で、食料・水と同じくらい重要だと言われているのが「トイレ」です。

最近では災害用のトイレの種類も豊富で、さまざまなバリエーションのトイレが発売されていますね。ホームセンターやインターネットで購入できるほか、最近ではドラッグストアや100円SHOPなどで気軽に買うことができます。

 

一方で、ひとくちに「災害用トイレ」といっても使い方や目的が違うことをご存知でしょうか。

また、購入したあとに

ママ
袋と凝固剤しか入ってないけど、どうやって排泄するの?

と疑問を持ったことはないでしょうか。

 

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・災害用トイレの種類の違いを解説

・災害用トイレの選び方のポイント

・おすすめの災害用トイレとは

 

なぜ防災備蓄にトイレが必要?

トイレの備え

①災害時に深刻なトイレ問題

 地震や台風などが起こる災害大国の日本では、誰でも被災する可能性があり、いつ電気や水道などのライフラインが使えなくなるかわかりません。特に水が使えなくなると、深刻な問題となるのがトイレ問題です。

 

よく防災グッズを準備する際、「災害時のためにトイレを準備をしておくのがおすすめ」といわれることが多いですが、なぜでしょうか。

 

②災害発生直後の様子

・建物の倒壊

・断水・停電

・下水パイプの破損

・仮設トイレの設置には時間がかかる

 

 大地震や台風・洪水により、建物の倒壊、断水や停電、そして下水パイプの破損等により、自宅や避難所のトイレが使えなくなります

 また、避難所等に設置される仮設トイレは、運ばれてくるまでに時間がかかります。2011年の東日本大震災では、災害発生から3~6時間ほどで、半数以上の人がトイレに行きたくなったといわれています。それに対して、仮設トイレが設置されるまでに4日以上かかったところが全体の6割以上だったと言われています。

 

 

③トイレが使えないことで健康被害や災害関連死にも

避難所運営の課題

 トイレが使えないことで健康被害や災害関連死にもつながります。

 自宅や公共施設の水洗トイレは使えず、避難所の仮設トイレも設置が追いついていない状況だと、トイレ便器内はあっという間に大小便で満杯になります。臭いも汚れもひどい状態になり、劣悪な衛生環境に陥ってしまいます。さらに、手洗いやトイレ掃除・汚物処理・ゴミ回収までの保管ルールができない状況の中、劣悪な衛生状態となったトイレを使用し続けると、胃腸炎やノロウィルスなどの感染症がまん延するリスクも高まります。

 

 トイレが使いづらい状況になってしまうと、「できるだけトイレに行かないようにしよう」と水分・食事を控えるようになってしまいます。

 仮設トイレがようやく設置されたあとも、「トイレの数が限られている」「屋外の仮設トイレは暗くて怖い」「トイレまで遠い、寒い、段差がある」「長蛇の列になっている」「男性女性が分かれていない」など、さまざまな理由でトイレに行くことを控えるようになります。

 

 「トイレに行かない」「我慢する」「トイレに行く回数を少なくする」ために水分や食事を控えてしまうと、脱水によってさまざまな病気を引き起こす危険性が非常に高くなります。

 

これらによって、災害で助かった命も、その後の生活の中で命を落としてしまう「災害関連死」に繋がる恐れがあります。

これらを防ぐためにも、やはりトイレの準備は非常に重要なのです。

 

 

災害用トイレの種類の違い

 

① 携帯トイレ

② 簡易トイレ

③ 仮設トイレ

④ マンホールトイレ

 

 

りんご
個人で購入できるのは①と②だね!

 

 

①携帯トイレ

・在宅避難する自宅や避難所などの洋式便器につけて使用するタイプ

片手で持ちながら直接排泄するタイプも含める

・吸水シートや凝固剤で固めて捨てる

・電気・水なしで使用できる

・既存の便器がない状況で使用する場合は、段ボールやプラスチック板などで便器代わりになるものを準備し、袋をセットして使う

・ 使用するたびに便袋を処分する必要がある。

・使用済み便袋の保管場所の確保・回収・臭気対策についての対策が必要

 

 

 

②簡易トイレ

・既存の洋式便器が破損したり、家屋が倒壊して便器を使えない場合を想定

・段ボールやプラスチック板等の組立て式便器がついていて、便袋をつけて使用するタイプ

・吸水シートや凝固剤で固めて捨てる

・組み立てる前の大きさ的に持ち運びは可能だが、①の携帯トイレと比較してサイズは大きい

・ 電気・水なしで使用できる。

・ 使用するたびに便袋を処分する必要がある。

・使用済み便袋の保管場所の確保・回収・臭気対策についての対策が必要

 

③仮設トイレ

・ 電気なしで使用できるものが多い。

・便槽に貯留する方式と、マンホールへ直結して流下させる方式がある。

・ イベント時や建設現場で利用されることが多い。

・扉に 鍵をかけることができる。

・発災後、交通事情により避難所等に到着が遅れることが多い

・ 屋外で使用するため、トイレの周辺や室内に照明が必要。女性や子どもは複数人で行動したほうが良い

 

 

④マンホールトイレ

・ 下水道のマンホールや、下水道管に接続する排水設備上に、便器や仕切り施設等を設置するタイプ

・ 通常の水洗トイレに近い感覚で使用できる。

・災害時に調達する手間なく使用することができる。(ただし、自治体等の事前の準備が必要)

・ し尿を下水道管に流下させることができるため、衛生的に使用できる。

・屋外で使用するため、トイレの周辺や室内に照明を設置する等、安全対策が必要

 

参照:内閣府防災情報「避難所における トイレの確保・管理ガイドライン」

 

 

シチュエーション別!各家庭で準備したい防災備蓄はどのトイレ?

 

①防災備蓄の基本的な考え方は「3段階に分ける」

ここでは、災害時に防災グッズや備えを生かすために、家庭で準備するものは「3段階に分けて」用意しておく考え方を紹介していきます。

 

 

(1)0次の備え「防災ポーチ」

いつも常に持ち歩く「防災ポーチ」

日常的に携帯するもので、災害発生直後に命を守り、被災場所から自宅や避難所にたどりつくまで数時間から一晩過ごすために必要なものです。普段のバッグの中に入れられる大きさのポーチに、必要なものを入れて携帯しましょう。

ポーチの素材は防水性で、できるだけ軽量&コンパクトなものがおすすめです

 

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(2)1次の備え「防災リュック」

非常時に避難する際に持ち出す最低限の「避難リュック」で、1~2日分を想定した内容です。

基本的な考え方は、「自分が」「自宅から避難所まで」「緊急時に」「持ち出せるか」という点です。もしも旦那さんが仕事や外出中に、大人は自分ひとりで子どもを守りながら避難所まで行けるか?と考えましょう。

 

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(3)2次の備え「備蓄」

ライフラインが途絶えたときに必要な3~7日分の「備蓄」のことです。さらに被害が甚大で避難生活が数週間になる場合は、さらに備蓄があると安心です。

 

具体的には、

自宅は無事だが、ライフラインが止まった状況の中で「在宅避難」を続けるために生活に必要な物資

あるいは、

自宅に被害があり避難先(避難所や知人宅など)での生活が長期化する際、自宅の安全を確認したうえで改めて自宅から持ち出す物資

を想定します。

 

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②防災ポーチに入れるトイレ

・あくまで緊急時に対応するためのセット。この手持ちタイプの携帯トイレは、一般的に大便には対応していないものがほとんど。発災から自宅等にたどり着けるまでのものを想定しています。

・屋外でトイレを使う可能性もあるので、「トイレまわりセット」の目隠し用品・トイレ紙なども必要です。

 

 

③防災リュックに入れるトイレ

  • <簡易トイレ>小さな便器枠がついているタイプ
  • <携帯トイレ>トイレ便器に設置する袋&凝固剤のみのタイプ
  • トイレまわりセット

・災害が発生して緊急時に背負って避難所等へ逃げるためのリュック。

・施設の洋式便器本体が壊れて使えない、便器内が汚物であふれて使えない、などを想定して、小さな便器枠がついている「簡易トイレ」があると安心です。

・上記の簡易トイレセットについている数回分の凝固剤・袋では使い切ってしまうため、トイレ便器に設置して使う「携帯トイレ」(袋&凝固剤のみ)も準備しましょう

 

④在宅備蓄で準備するトイレ

  • <携帯トイレ>トイレ便器に設置する袋&凝固剤のみのタイプ
  • トイレまわりセット
  • <簡易トイレ>(大型の便器がついているタイプ)

・災害発生後、自宅または知人宅などの安全が確保され、停電・断水下で在宅避難する状況を想定しています

・トイレ便器は無事でも、停電・断水でトイレを流せない場合に、トイレ便器に袋を設置して、凝固剤で固める<携帯トイレ>が必要です。

・衛生環境を守るためにトイレまわりセットも必ず準備しましょう

・万が一、地震や浸水等の衝撃で便器本体が使えない状況もあり得るため余裕があれば大型便器がついている<簡易トイレ>も備えておくと安心です

 

 

 

⑤災害用トイレは1日何回分準備するの?

 

災害用トイレを準備するときの基礎知識!一体何回分用意するのが良いのでしょうか。

 

一般的には、成人が1日のうちトイレを使用する回数は5回から7回。7回と考えるのがおすすめです。

ただし生活や体質、季節によって個人差があるため、自分自身や家族がどれぐらいの頻度でトイレを利用しているか、改めて意識してみましょう。

1日7回分×家族人数×日数分で計算して出しましょう

 

例)

防災リュック:1日7回分×家族人数×2日分

在宅備蓄:1日7回分×家族人数×7日分

 

おすすめの災害用トイレはこれ!

 

①災害用トイレを選ぶときのポイント

 

災害用のトイレを選ぶにあたって、4つのポイントがあります。

(1)防臭力

(2)凝固速度

(3)後処理のしやすさ

(4)使いやすさ

 

(1)防臭力

災害用トイレで最も気になるのは、用を足したあとの防臭力です。

選ぶときは、防臭力の高いものを選ぶようにしましょう。

 

(2)凝固速度

排泄したあと、できる限りすぐに凝固するものがおすすめです。10~15秒で固まるものを選びましょう。凝固が遅いと、匂いモレの原因にも。凝固速度が速くても、ムラがあるものや水気が残っているものではなく、しっかりと固まるものを選ぶのが大切です

 

(3)後処理のしやすさ

緊急時ですが、後処理がしやすいのも大切です。「匂いモレがしない」「袋が厚手で中身がみえない」ものを選びましょう。自治体で排泄物ゴミを回収してくれる日が来るまで、プライバシーを守り、長期保管させるためです。

 

(4)使いやすさ

汚物に触れず、心理的抵抗なく処理ができるかどうかを確認しましょう。また、長期間保管するにあたり、ゴミができるだけ嵩張らないか、もポイントです。

 

 

 

 

②おすすめ「携帯トイレ」

【15年保存・BOS付き】 BOS非常用トイレ (Bセット) 50回分

・凝固速度は約13秒と速いスピードで液体から固体へ変化。

・液体をほぼ含まない硬めのジェル状に固まる

・防臭力の高さは高評価で、直接においを嗅いだ際もほとんど臭いがしない。

 

 

セイワ(SEIWA) 携帯トイレ 3枚入 5個セット IMP154 前掛けシート付き

・尿の受け口がやわらかく広々としているため用を足しやすい。

・排泄袋の中に凝固剤が元々入っている。

・小便のみの対応。水分を約12秒で固める

・袋にジッパーがついているため、小便を足したあと袋を密封でき、においや尿漏れを防げる

 

簡易トイレ【防災士 柳原志保さんと共同開発】【除菌 消臭】 携帯トイレ

・防臭力がたかく、ほとんど臭いがしない

・実際に東日本大震災、熊本地震で被災した防災士が監修。ポリエチレンビニール手袋、便座カバーなどもついていて、
実際に避難所で体験した経験に基づいて開発されている

 

 

 

 

③おすすめ「簡易トイレ」

【サンコー】【地震】【台風】【災害対策】【防災】非常用簡易トイレ

・本体を開いて、脚キャップで固定し、便座を乗せるだけの簡単設計で、トイレがすぐに設置できる

・内容物:本体1枚、便座1個、脚キャップ4個、簡易ポンチョ1枚、凝固剤5回分、汚物袋5枚

 

ほっ!トイレラージパック 4回分

・大便をする用の型紙がついている

・内容物:型紙×1、薬剤(ほっ!トイレタブレット)×4、ポケットティシュ×4、ポンチョ(黒色)×1、ビニール袋×4、汚物持ち運び用巾着袋×1(2重、緑色)

 

まいにち b_マイレット mini-2 α mini-2 アルファ

・袋と凝固剤のほかに、ミニ便器がついているので便器がなくても用が足せる

・内容物:抗菌性凝固剤×2、排便袋×2、ポケットティッシュ×1、ミニ便器×1

 

ケンユー 非常時携帯大便トイレ ベンリーポット

・便器を広げて置くだけで、どこでもすぐに使える大便用トイレ

・内容物:便器枠1、便凝固剤1、水溶性ティッシュ1、密封袋1、蓄便袋1、持ち運び袋1

 

 

必ず準備!トイレ以外に必要なもの

 

防災リュック・自宅用備蓄を準備しつつも、「トイレだけ」用意して満足していませんか?トイレ本体以外にも、必要なものがあります。忘れずにチェックしましょう。

 

①トイレ紙(トイレットペーパー・ティッシュ)

②目隠し用品(ポンチョ・レインコートなど)

③消毒用品

④汚物処理用の袋

 

①トイレ紙(トイレットペーパー・ティッシュ)

用を足したあとに、「紙がない!!」なんてことにならないよう、トイレットペーパーを準備しましょう。防災リュックには、芯を抜いてつぶすとだいぶコンパクトになります。

自宅備蓄用には、半年分、せめて3ヶ月分ほど多めにトイレットペーパーの在庫を確保しておきましょう。

 

②目隠し用品(ポンチョ・レインコートなど)

簡易トイレを使用する際に、個室で使えない・まわりに目隠しになるものがない、なんて可能性も。最近は災害用トイレを使用するための専用ポンチョもあります。黒い大きなゴミ袋を代用してもOK


 

③消毒用品

衛生用品の中に必ず入れましょう。除菌用ウェットティッシュや、スプレータイプのアルコール除菌、また使い捨てのゴム手袋・ビニール手袋もあると安心です。

 

④汚物処理用の袋

 汚物処理用の袋は、災害用トイレの商品のなかに含まれていることも。ただし、中にはついていない事もあるので、防臭タイプのゴミ袋も準備しておきましょう。

(ドラッグストアなどの介護・ベビー用品売り場や、ペット用品売り場に、オムツや排泄物用の防臭タイプ袋があります)


 

 使用済み携帯トイレは、「可燃ごみ」として処分される場合が多いですが、事前に処分の仕方を市区町村に確認しておきましょう。災害直後はゴミ回収も滞るため、汚物袋を長期間保存する必要があります。それらをまとめておいておくためにも、避難所や各家庭で「置く場所」「保管しておくための厚手の袋」「ふたつきの箱」など多めに用意しておくと良いでしょう。さらに、他の可燃ごみとは分け、ウンチやオシッコが入っていることがわかるようにしましょう。

 

まとめ

近年頻発する自然災害。

ひとくちに「災害用トイレ」といっても、種類や用途はさまざまです。

購入するときに「とりえずこれでいいや」とならずに、中身がどういったタイプなのか確認してから買うことをおすすめします。

 

(りんごママ)

 

参考:

NHK災害列島 命を守る情報サイト「災害用のトイレ どんな種類が?どう使う?」

東京ガスネットワーク「災害時に備え用!」

 

  • この記事を書いた人

りんごママ

8歳1歳ママの防災&子育てママ 🍎家庭でできる防災アイディアをママ目線で発信 🍎防災備蓄収納2級プランナー認定 🍎地域防災リーダー登録 🍎子育&防災ブログはじめました 🍎ズボラ母ちゃん年の差育児 🍎ほかにも生活・節約・趣味・ダイエット・推し活のことも

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