
地震などの災害は、ある日突然やってきます。
大雨や台風はある程度予測できますが、地震は前触れもなく発生します。
そんなとき、家族がバラバラになってしまったら…。
考えただけでも不安になりますよね。
- 子どもが習い事の帰り道で災害に遭ったら
- ママが子どもと一緒にいるときにケガをして話せなくなったら
- スマホが使えなくなったらどうする?
そんな時に備えて、家族ひとりひとりの情報をまとめた「防災パーソナルカード」を持っておくことをおすすめします。
この記事では、
- 防災パーソナルカードってなに?
- どうやって作るの?
- 無料でダウンロードできるデータはある?
などの疑問にお答えします。PDFデータも配布していますので、ぜひご家庭で作ってみてくださいね。
この記事でわかること
- 無料ダウンロードできる「防災パーソナルカード」のデータ
- パーソナルカードの役割と作り方
- 子どもと一緒に防災を学ぶきっかけに
目次
家族で持とう!防災用パーソナルカード
パーソナルカードってなに?
「パーソナルカード」「防災カード」「緊急連絡先カード」など、呼び方はいろいろありますが、目的は同じ。
いざというときに、家族それぞれの情報を確認できるカードです。
災害時に必要な情報をまとめておくことで、以下のようなメリットがあります。
- 保護者がケガや意識不明のときに、周囲の人が情報を把握できる
- 子どもがひとりで災害に遭ったとき、連絡先や特徴が伝わる
- スマホが使えなくても連絡先を確認できる
- 顔写真つきで家族を探す手がかりになる
- アレルギーや持病、服薬情報など医療面でも役立つ
パーソナルカードには以下のような情報を記載します:
ポイント
- 顔写真
- 氏名・生年月日
- 住所・電話番号
- 保護者の名前・連絡先
- 持病・アレルギー・服用中の薬
- 遠方の親族など、緊急連絡先
ダウンロードはこちらから
A4サイズで印刷し、2人分のカードが作れます。完成品はA6サイズ。
ぜひ家族分、印刷してご利用ください。
1人に1枚!家族全員で持とう
カードは小さな子どもに持たせるだけでなく、大人や高齢の家族も含め、全員分を用意しましょう。
非常時にスマホが使えないケースにも備えて、紙の情報はとても役立ちます。
特に、小さな子どもが1人ではぐれてしまったとき、
話せなくてもカードを見た大人が本人の情報を確認できるのは大きな安心です。
※個人情報を記載するため、持ち歩く際はポーチに入れる・母子手帳に挟むなど、工夫して保管しましょう。
パーソナルカードの作り方
①PDFを印刷
- A4サイズで印刷してください
- 1枚で2人分作成可能です(カットして使用)
②家族写真を準備
- 顔がわかるように家族写真を用意しましょう
- ペットがいる場合は一緒に写っても◎
③必要事項を記入(手書き)
- 小さなお子さんの分は保護者が記入してください
④二つ折りにする(A6サイズになります)
- 白紙面を内側にして折るとスッキリまとまります
⑤防水加工をする
- ラミネート加工や透明テープ、硬化カードケースの使用がおすすめ
- 文具店で売っている手貼りラミネートシートが便利です
こんな活用も!家族にあわせてアレンジ
パーソナルカードに書く内容は、自分や家族それぞれにとって大切なことを書くことが重要なので、
カードにない項目も自由に書き足してOKです。
例えば・・
・誰が誰を迎えに行く?などの約束事
・家族で決めた避難場所、避難所
・はぐれた場合の集合場所
・連絡手段はなにを使うか(災害伝言ダイヤル171?SNS?公衆電話?遠方に住む第三者経由?)
こちらも要チェック
-
仕事中に災害発生!ママが職場に備えたい防災グッズ&家族との約束とは
続きを見る
災害伝言ダイヤル171とは?
パパママ必見!災害用伝言ダイヤル(171)と災害用伝言板(web171)の使い方
-
パパママ必見!災害用伝言ダイヤル(171)と災害用伝言板(web171)の使い方
続きを見る
パーソナルカードの持ち歩き方

普段使いのカバンやリュック、非常用持ち出し袋などに、複数枚のカードを作って入れておくのがおすすめです。
ポイント
- ママの通勤バッグ、子どものランドセル、習い事用バッグなど
- 赤ちゃんや未就学児の場合は、母子手帳ケースやママのバッグに一緒に入れてOK
- 非常用避難リュックにも忘れずに!
作るのは1人1枚に限らず、1人あたり複数枚作っておくことで、複数のカバンに入れておくことができますね。
-
小学生が背負う避難リュック!避難所に持って行くべき防災グッズ12選
続きを見る
小学生が背負う避難リュック!避難所に持って行くべき防災グッズ12選
ママの防災ポーチもプラスしよう!
防災パーソナルカードとあわせて、ママのお出かけ用「防災ポーチ」を備えておくとさらに安心です。
<ポーチに入れておきたいもの>
- 防災パーソナルカード
- 小型ライト・ホイッスル
- 携帯トイレ
- 母子手帳コピー
- お薬手帳コピー(ママ・子ども用)
- お菓子・おもちゃ(ストレスケア用)
🌟ポイント:ポーチが重くならないように、必要最低限+使いやすさを意識して!
防災ポーチの中にたくさんのものを入れると結構な重さになるのが悩みどころです。
あまり荷物を増やしたくない、という人は、上記のものを普段使っているポーチに追加するのがおすすめです。
自分のライフスタイルにあわせて、防災ポーチもカスタマイズしてみてくださいね。
-
【防災ポーチリスト】女性に必要な持ち歩き用|仕事や外出時に災害が起きたら?
続きを見る
【防災ポーチリスト】女性に必要な持ち歩き用|仕事や外出時に災害が起きたら?
子どもと一緒に防災を学ぼう!
パーソナルカード作成をきっかけに、子どもと一緒に防災について学ぶ機会を設けることもおすすめです。
例えば、
ポイント
①書籍で学ぶ
②インターネットサイトでクイズやワークをしながら学ぶ
③地域にある防災学習施設に行く
などの方法があります。
夏休みや冬休みの自由研究のテーマにもおすすめです。
具体的にはこちら
-
夏休みにチャレンジ!親子でできる防災教育|家庭で小学生と防災を学ぶ方法
続きを見る
夏休みにチャレンジ!親子でできる防災教育|家庭で小学生と防災を学ぶ方法
まとめ
災害はいつ、どこで起きるかわかりません。
特に家族が別々の場所にいる時こそ、事前の準備が命を守るカギになります。
まずは、「家族みんなの防災パーソナルカード」を作るところから始めてみませんか?
(文:りんごママ|家族を守る防災&減災の知恵)