『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』
『被災ママに学ぶ ちいさな防災のアイディア40』
アベナオミ・著
東日本大震災を被災したママイラストレーターさんが書いた1冊。
お子さんと旦那さんと宮城県で被災した体験にもとづいて、当時の避難生活や防災について可愛いイラストとともに紹介されています。
子どもがいる家庭ならではの、自然災害への心がまえやアイディアが掲載されていて、大変勉強になります。また、家にあるものを1日ひとつ見直し、必要なものを少しずつ増やしていく「1日1防災」の視点が「なるほど!」でした。
「これから初めて防災の準備をやってみる!」
「防災備蓄はしていたけど、子どもが生まれてから見直しをしなきゃと思ってた」
「でもやることいっぱいで、一体なにからやれば?」
という防災初心者のママにも、わかりやすくてオススメの1冊です。
わが家でやってみたこと
この本を参考にして、実際にわが家でも取り入れたことがあります。
たとえば
①車にはいつもペットボトル1本常備
わが家では、車のトランクの中には非常時ボックスを積み、
・5年保存の水2リットル×2
・えいようかん
・長期保存ビスケット缶
・携帯トイレ
・防寒具
・スコップ(雪対策)
・バスタオル&毛布
・赤ちゃんのオムツ3~4枚、おしりふき、ビニール袋(これは日常的にママリュックのオムツが足りなくなったら使ってる)
を入れていますが、
それ以外に、子どもも口付けて飲みやすい&カバンに入れておきやすいので、500ミリのペットボトル水(通常の賞味期限)は1本短期ローリング用に。飲んだら次のを、飲んだら次のを。安心感があります。
特に!
長期保存の水って、ちょっと味がアレなものが多いので、子どもは初めて飲むものは「うえ~」ってなりがちです。子どもにとっても、普通の500ミリペットボトルの水は飲みやすいかなと思います。
②野菜不足のために粉末青汁&野菜ジュース
被災後はなかなか野菜が手に入りづらいということで、食料備蓄に粉末青汁や野菜ジュース、粉末緑茶も追加しました。
このとき、野菜ジュースを通常スーパーで売られているような、1リットル紙パックのものを選ぶと、賞味期限がすぐ来ることや、災害時に1リットル飲料を紙コップなど準備して数人で飲むのは大変です。
写真のような紙パックの小さいものだと、常温OK、賞味期限が4~5ヶ月先で、かつ紙コップなどを用意する必要もありませんので、おすすめです!
わが家では賞味期限が1ヶ月切ったら、家族のおやつとして飲んで、ローリングストックでまた購入します。
また、同じ考え方で、牛乳は常温かつ長期保存は難しいですが、このタイプの小さな豆乳パックなら、常温&牛乳よりも保存がききますね。普段から豆乳を飲み慣れていないと少々飲みづらいですが、被災した際に牛乳がわりに豆乳、というのも1つ選択肢があるかなと思います。
あと、甘いもので心リフレッシュ&果物を摂取できるということで、果物の缶詰も追加!
缶切りがいらない手であけるタイプ。
③プランター菜園で野菜を育て始める
わが家も、庭に畳1畳分ほどの菜園をつくり、ささやかですが家庭菜園を始めました。
夏はミニトマト、きゅうり、レタス、なす、ピーマンなど。
家に庭がない人も、ベランダや玄関前でプランター菜園で十分OK!
手軽に始められますよ。
ほかにも、各家庭で取り入れやすそうな防災アイディアがたくさん!
実際に東日本大震災を経験し、防災士である著者さんならではの、とても参考になる情報がいっぱい掲載されています。
子どもが生まれてから初めて、「子どもがいる場合の防災準備」をやってみようというママへ、1冊目におすすめの本です。
(りんごママ)