

台風や豪雨、地震などの自然災害が頻発する昨今、もしも車を運転中に災害が起こらないとは限りません。
特にこの夏の暑い時期に、突然大地震が起きたら…
今回は真夏に車で被災した場合に備えて、車に用意しておきたい防災グッズについてまとめました。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・夏に防災グッズを車に積む際の注意点
・車に積んでおきたいママ目線の防災グッズ
・車載用防災グッズを準備する際のポイント
夏!ママ目線の車載用防災グッズ
①車に防災グッズを備える理由
災害が起きると、さまざまな理由で道路が通れなくなることがあります。大地震などでは、がけ崩れや家屋の倒壊によって道がふさがれたり、地盤沈下やひび割れによって道路そのものが崩れてしまうこともあります。
また、災害時には救急車や消防車などの緊急車両が優先されるため、一般車両には通行規制がかかるケースも少なくありません。普段はスムーズに通れる道が渋滞になったり、混雑を避けて裏道を選んでも、多くの人が同じように考えて結局は車が動かない…という事態になる可能性もあります。
さらに、停電によって信号が作動せず、交通が混乱して渋滞が発生することもあります。
こうした中で動けなくなってしまった場合、数時間、長ければ数日間、車内で過ごすことになるかもしれません。特に真夏の時期は、エンジンを切ってエアコンが使えなくなると、車内の温度は急上昇し、熱中症のリスクが非常に高まります。
そのためにも、日頃から車に防災グッズを積んでおくことが大切です。
さらに、このような状況で子どもも一緒だった場合、大人だけならどうにかなることも、子どもがいることで状況は大きく変わります。体温調整が未熟な子どもは、暑さで体調を崩しやすく、こまめな水分補給や日よけ対策が欠かせません。夏の車中避難には、特に子どもの健康と安全を守るための準備が重要です。
参考記事:猛暑時のクルマに関する注意点(JAF)
②夏に車に常備したい防災グッズ15選
1.保存水
2.非常食
3.携帯トイレ&ポケットティッシュ
4.アルミ温熱シート
5.ホイッスル(防災用がオススメ)
6.脱出ハンマー
7.懐中電灯
8.軍手
9.ハンディファン
10.ビニール袋
11.不織布マスク
12.除菌シート
13.紙おむつ&おしりふき
14.抱っこ紐
15.おもちゃ、おりがみ、トランプなど
1.保存水(耐温度域が−20℃〜80℃)
・車内が高温になる季節にも耐えられる「車載可能」な長期保存なものを選ぶと◎
(つまり「耐温度域」が広い(例)「-20度~80度」などと表示)
・すぐに手に入らない場合は、まずは長期保存ができる水や非常食から
。もしくは、毎回のおでかけにペットボトル・水筒を持ち歩く
・紙コップなども積むと、子どもと一緒に被災したときに飲ませやすい
耐温度域が−20℃〜80℃!「the next dekade」 の長期保存水
2.非常食(耐温度域が−20℃〜80℃)
・保存水とおなじように、車内が高温になる季節にも耐えられる「車載可能」で長期保存可能なものを選びましょう。
・子ども用のお菓子は普段食べなれているものが良い。
・車にずっと積むのではなく、お出かけ時にはママリュックに入れておくのがベスト。
「the next dekade 」
同様に耐温度域が-20℃〜80℃までの長期保存クッキー
3.携帯トイレ&ポケットティッシュ
・便器にかぶせないで使える、携帯トイレ
・お尻をふくものがないのでトイレットペーパーやティッシュも必要。
・1人1日約7回、念のために2日分で約15回分前後あると安心。子ども用も追加で!
・小さな子ども用に、このようなものもあります
4.アルミ温熱シート
・災害時に車で待機する時、地域によっては夜は少し冷えるところも
・常にブランケット等を車に積んでいる人も、あわせてアルミシートも積むと安心
5.ホイッスル
・車内で下敷きになったり閉じ込められた場合に、助けを呼ぶためのホイッスル
・中に玉が入っている普通の笛ではなく、防災用がオススメ
・「ホイッスル 防災」で検索すると出てきます
・すぐに手に入らなければ、まずは普通の笛から準備を
6.脱出ハンマー
・シートベルトのレバーが故障した場合、シートベルトを切断する
・ドアが開かなくなった場合、サイドのガラスを割る
・取り出しやすい場所に設置する
7.懐中電灯
・乾電池は車内に置いたままにすると、車内が高温になるととても危険
・懐中電灯本体も、高温の車内に置きっぱなしは危険です
・車に積みっぱなしにせず、日常的にカバンに持ち歩くことがおすすめです
8.軍手
・作業用に手を守るために準備しておく
・大雪の際は、普通の軍手では濡れると乾きづらく冷えの原因に。大雪の影響がある地域は、雪用の手袋や、防水加工の軍手(手袋)が良い
9.ハンディファン
・乾電池は車内に置いたままにすると、車内が高温になるととても危険
・ハンディファン本体も、高温の車内に置きっぱなしは危険です
・車に積みっぱなしにせず、日常的にカバンに持ち歩くことがおすすめです
10.ビニール袋
・小さいビニール袋…ゴミ入れやなにかと
・防臭ビニール袋…車内で出たオムツや排泄物の臭い対策に
・45~90リットルのゴミ袋…濡れた服なども入れられる
11.不織布マスク
・災害後は、粉塵が舞ったり噴火災害の場合は火山灰も発生する可能性が
12.除菌シート
・手を拭いたり衛生的に
13.紙おむつ&おしりふき
・小さな子どもや赤ちゃんがいる場合は必須アイテム
・オムツが取れている年齢の場合でも、簡易トイレで排泄できない場合があるので、サイズアウトして余っていたら念のため積んでおくと安心
14.抱っこ紐
・いざ車を置いて遠くへ逃げることになった場合のために
・普段から抱っこ紐は1つ車に置いておくと、日常使いができる
15.おもちゃ、おりがみ、シールブック、トランプなど
・子どもの暇つぶしに
【あったら便利】
・紙コップ
・レインコート
・バスタオル
③真夏に車載用防災グッズを準備するときは
・非常食・保存水
夏場は車内の温度が非常に高温になり、常温保存が推奨されている非常食や保存水を車載すると、高温の環境に耐えられず、品質が劣化したり安全性が確保されません。
耐温度域の高い非常食や水をすぐに用意できない場合は、ママリュックの中に常に水筒・ペットボトル・お菓子を常備しておでかけすることから始めてみましょう。

・モバイルバッテリー
直射日光の強い所や炎天下の車内などの高温の場所に長時間放置すると、発熱や液漏れして大変危険です。破裂や発火する恐れがあるので、モバイルバッテリーは車内に置いたままにしないようにしましょう。
毎日持ち運びするカバンの中が安心です。
・懐中電灯
季節的に高温の車内に置きっぱなしにすると、機械の劣化の原因になります。
車用の防災グッズとして使うためには、置きっぱなしにはせず、カバンのなかに小型ライトを入れて使うことをおすすめします。
④おすすめ!まとめて買う車載用防災セット
・耐温度域が広い非常食と保存水が入っている
・高温になる危険性から、ラジオや懐中電灯は含まれていない(個人で足して、車載せずにカバンに入れておきましょう)
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運転中に大地震が起きた時の行動5選&ママ視点で準備したい車の防災グッズ
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車に防災グッズを載せる際に注意すること
①温度に注意
・非常食・保存水
ご存じのとおり、特に夏場は車内の温度が非常に高温になり、常温保存が推奨されている非常食や保存水を車載すると、高温の環境に耐えられず、品質が劣化したり安全性が確保されません。
耐温度域の高い非常食や水をすぐに用意できない場合は、まずは夏の時期以外に長期保存水や非常食を積むことから始めてみては。
・乾電池
電池は、直射日光の強い所や炎天下の車内などの高温の場所に長時間放置すると、発熱や液漏れして大変危険です。破裂や発火する恐れがあるので、電池は社内に置いたままにしないようにしましょう。
・モバイルバッテリー
モバイルバッテリーも電池と同様です。毎日持ち運びするカバンの中が安心です。
・懐中電灯
懐中電灯を車に積みっぱなしにするのはNGな理由が2点あります。
まずは、正当な理由なく、携帯していれば軽犯罪法第一条が適用されて逮捕されてしまう場合もある、という点です。ここでいう正当な理由とは、キャンプに行く際にナイフを持っていく、仕事で工具を使う等ということです。これ以外で持っていると取り締まり対象になる可能性があります。
ふたつめは、季節的に高温の車内に置きっぱなしにすると、機械の劣化の原因になるからです。
車用の防災グッズとして使うためには、置きっぱなしにはせず、カバンのなかに小型ライトを入れて使うことをおすすめします。
参考:最悪「逮捕」の可能性も…夏の車内に“絶対”放置してはいけないモノ(弁護士JPニュース)
②車載用防災グッズを入れるのは箱?リュック?
車載用防災グッズはトランク等に積んでおくことができるため、多少重くなっても大丈夫ですね。
この時に気になるのが、「何にいれるか」。
おすすめなのが
・プラスチック製のふたつきボックス
・防水または撥水性のリュック
車内で長時間滞在したままになるのであれば、ボックスで大丈夫ですが、
万が一荷物を持ってその場から歩いて移動するとなったら、個人的にはリュックがおすすめです。

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子どもと一緒に運転中に災害発生!長時間車内で立往生になったら
天気予報で台風や大雨などの「予測できる災害」は、数日前からある程度の予測がつきます。このような警報が出たときは、子連れでの外出を控えたり、不急不要の外出を避けるのがベストです。
しかし、どうしても外出しなければならない事情がある場合や、大地震や津波のように予測が難しい「突発的な災害」の場合は、そうもいきません。
大人だけならなんとかなることでも、子どもと一緒となると、備えの重要性はぐっと高まります。だからこそ、いざというときに慌てないよう、日頃から「子連れ災害時」を意識した準備をしておくことが大切です。
もしも長時間、子どもと一緒に車内で滞在することになったら…
- 空腹
- のどの渇き
- トイレ
- 暑さ、寒さ
- 体調不良、けが
- 情報不足
- 子どものぐずり
食べ物・飲み物
例えば食べ物は、夏場は耐温度域の広い食料以外のものを車に積みっぱなしにするのは怖いですが、冬場の場合は子どもも食べやすい「ひだまりパン」(パウチタイプの長期保存可能なパン)や長期保存可能な缶詰入りお菓子(せんべいやビスコなど)を積んでおいてもよさそうですね。
おもちゃ
またスマホの充電残量は大切なので、ぐずっても動画などを見せるのは躊躇します。おりがみやシールブックなど、充電を使わないアナログおもちゃや本など、年齢や好みに応じてあると良いですね
トイレ
便器がない携帯トイレで、かつ和式トイレの経験がない子が車内でトイレをするのは、小さな子どもにはなかなか難しそうです。オムツが外れていた場合も、低年齢であればオムツも備えておいたほうがよさそうです。
子どもも食べやすい長期保存パン「ひだまりパン」についてはこちら
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まとめ
地震や台風・大雨・洪水など、非常時・被災時の安全確保のためにも、できるだけ日頃から備えておきたいもの。特に小さなお子さんがいる場合は、車載用の防災グッズを準備しておきたいですね。
(りんごママ)