

台風や豪雨、地震などの自然災害が頻発する昨今、もしも車を運転中に災害が起こらないとは限りません。さらには、それは子どもも一緒に車に乗っているタイミングかもしれません。今回は車で被災した場合に備えて、車に用意しておきたい防災グッズについてまとめました。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・車に積んでおきたいママ目線の防災グッズ
・高温になる車にも積める非常食や保存水
・車載用防災グッズを準備するときの危険な点や注意点
ママ目線の車載用防災グッズとは
①車に防災グッズを備える理由
災害が起きると、あらゆる理由で道路が通れなくなることがあります。大地震などの際は、がけ崩れや家屋等の倒壊により道がふさがったり、地盤沈下やひび割れなどで道路が崩壊してしまうことも。大雪の場合は、スリップ等で事故する車が現れたり、吹雪で視界が悪く停車する車が続き、結果何千もの車が立往生してしまうこともあります。
また、災害時は救急車や消防車などの緊急車両が優先され、一般車両の規制が実施されることが多くあります。普段はスムーズに走れる道路は渋滞に陥ってしまったり、混んでいる道を回避しようとして裏道を選んだとしても多くの方が同じ考えをもち結局は車が動かない事態になりかねません。
その他にも、災害時は電気なども止まってしまうことがあるので、信号などが作動せず渋滞の可能性も。
もしもこのような場面に遭遇したら、数時間、長くて数日間車で過ごすことになる可能性もあります。そのためにも、日頃から車に防災グッズを積んでおくことをおすすめします。さらに、この際に子どもも一緒だったら…。大人だけだったらなんとかなることも、子どもが一緒となると大変なことがたくさんあります。
②ママが車に常備したい防災グッズ15選リスト
1.保存水
2.非常食
3.携帯トイレ&ポケットティッシュ
4.アルミ温熱シート
5.ホイッスル(防災用がオススメ)
6.脱出ハンマー
7.懐中電灯
8.軍手
9.カイロ
10.ビニール袋
11.不織布マスク
12.除菌シート
13.紙おむつ&おしりふき
14.抱っこ紐
15.おもちゃ、おりがみ、トランプなど
1.保存水(耐温度域が−20℃〜80℃)
・可能であれば、車内が高温になる季節にも耐えられる「車載可能」な長期保存なものを選ぶと◎
(つまり「耐温度域」が広い(例)「-20度~50度」などと表示)
・すぐに手に入らない場合は、まずは長期保存ができる水や非常食から
・紙コップなども積むと、子どもと一緒に被災したときに飲ませやすい
耐温度域が−20℃〜80℃!「the next dekade」 の長期保存水
2.非常食(耐温度域が−20℃〜80℃)
・保存水とおなじように、車内が高温になる季節にも耐えられる「車載可能」で長期保存可能なものを選びましょう。
・子ども用のお菓子は普段食べなれているものが良い。車にずっと積むのではなく、お出かけ時にはママリュックに入れておくのがベスト。
「the next dekade 」
同様に耐温度域が-20℃〜80℃までの長期保存クッキー
3.携帯トイレ&ポケットティッシュ
・便器にかぶせないで使える、携帯トイレ
・お尻をふくものがないのでトイレットペーパーやティッシュも必要。
・1人1日約7回、念のために2日分で約15回分前後あると安心。子ども用も追加で!
4.アルミ温熱シート
・災害時に車で待機する時、エンジンを切りエアコンの使用ができない場合も
・常にブランケット等を車に積んでいる人も、あわせてアルミシートも積むと安心
5.ホイッスル
・車内で下敷きになったり閉じ込められた場合に、助けを呼ぶためのホイッスル
・中に玉が入っている普通の笛ではなく、防災用がオススメ
・「ホイッスル 防災」で検索すると出てきます
・すぐに手に入らなければ、まずは普通の笛から準備を
6.脱出ハンマー
・シートベルトのレバーが故障した場合、シートベルトを切断する
・ドアが開かなくなった場合、サイドのガラスを割る
・取り出しやすい場所に設置する
7.懐中電灯
・乾電池は車内に置いたままにすると、車内が高温になるととても危険
・懐中電灯本体も、高温の車内に置きっぱなしは危険です
・車に積みっぱなしにせず、日常的にカバンに持ち歩くことがおすすめです
8.軍手
・作業用に手を守るために準備しておく
・大雪の際は、普通の軍手では濡れると乾きづらく冷えの原因に。大雪の影響がある地域は、雪用の手袋や、防水加工の軍手(手袋)が良い
9.カイロ
・冷え対策に貼るタイプ、貼らないタイプ、足元等お好みで。
10.ビニール袋
・小さいビニール袋…ゴミ入れやなにかと
・防臭ビニール袋…車内で出たオムツや排泄物の臭い対策に
・45~90リットルのゴミ袋…濡れた服なども入れられる
11.不織布マスク
・災害後は、粉塵が舞ったり噴火災害の場合は火山灰も発生する可能性が
12.除菌シート
・手を拭いたり衛生的に
13.紙おむつ&おしりふき
・小さな子どもや赤ちゃんがいる場合は必須アイテム
・オムツが取れている年齢の場合でも、簡易トイレで排泄できない場合があるので、念のため積んでおくと安心
14.抱っこ紐
・いざ車を置いて遠くへ逃げることになった場合のために
・普段から抱っこ紐は1つ車に置いておくと、日常使いができる
15.おもちゃ、おりがみ、シールブック、トランプなど
・子どもの暇つぶしに
【あったら便利】
・紙コップ
・レインコート
・バスタオル
③おすすめ!まとめて買う車載用防災セット
車載用防災セット カーセーバー「CAR SAVER」LA・PITA
・耐温度域が広い非常食と保存水が入っている
・脱出ハンマーや乾電池を使わないライトなど、車載することに配慮されたセット
中身はこちら!
リュック
・撥水加工で大雨や降雪時もありがたい
・三角反射板付き
・車載時は「ボックス」として使え、肩ひもを出すと「リュック」になります
保存水
・500ml保存水(7年保存、耐温度域-20度~80度)2本入り
・硬度ゼロ、99.9%不純物除去
非常食
・7年保存クッキー(耐温度域-20度~80度)3本入りが1つ
・ホワイトチョコ入りココナッツ味(別売りで〇〇味もあるよ)
身を守る
・アイテム緊急脱出用ハンマー
・簡易ライト ルミカライト(10~12時間持続・1回使い切り)
・蓄光ホイッスル
・救急セット
・軍手
・レインコート
防寒対策
・アルミブランケット1つ
・圧縮あったかブランケット(100×140cm)1つ
衛生用品
・簡易トイレ3枚入×1(1枚につき2~3回使える)
・マスク×1
・からだ拭きシート70枚入×1


子どもを乗せて運転中に災害発生!長時間車内で立往生になったら
天気予報で台風や大雨、大雪といった予測性災害が起こりそうなことは、数日前からある程度予想できます。こういった警報が出たときは子連れで外出しない、不急不要の外出は避けることがベターです。ですが、あらゆる理由でどうしても外出をしなければいけなかったり、大地震や津波のように予測できない突発性災害の場合は、そういうわけにはいきません。大人だけだったらなんとかなることも、子連れの場合を考えて備えておきたいものです。
もしも長時間、子どもと一緒に車内で滞在することになったら…
- 空腹
- のどの渇き
- トイレ
- 暑さ、寒さ
- 体調不良、けが
- 情報不足
- 子どものぐずり
食べ物・飲み物
例えば食べ物は、夏場は耐温度域の広い食料以外のものを車に積みっぱなしにするのは怖いですが、冬場の場合は子どもも食べやすい「ひだまりパン」(パウチタイプの長期保存可能なパン)や長期保存可能な缶詰入りお菓子(せんべいやビスコなど)を積んでおいてもよさそうですね。
おもちゃ
またスマホの充電残量は大切なので、ぐずっても動画などを見せるのは躊躇します。おりがみやシールブックなど、充電を使わないアナログおもちゃや本など、年齢や好みに応じてあると良いですね
トイレ
便器がない携帯トイレで、かつ和式トイレの経験がない子が車内でトイレをするのは、小さな子どもにはなかなか難しそうです。オムツが外れていた場合も、低年齢であればオムツも備えておいたほうがよさそうです。
子どもも食べやすい長期保存パン「ひだまりパン」についてはこちら
-
【非常食レポート】家族で試食してみた① 「尾西のひだまりパン」
続きを見る
車に防災グッズを載せる際に注意すること
①温度に注意
・非常食・保存水
特に夏場は車内の温度が非常に高温になり、常温保存が推奨されている非常食や保存水を車載すると、高温の環境に耐えられず、品質が劣化したり安全性が確保されません。
耐温度域の広い非常食や水をすぐに用意できない場合は、まずは夏の時期以外に長期保存水や非常食を積むことから始めてみては。
・乾電池
電池は、直射日光の強い所や炎天下の車内などの高温の場所に長時間放置すると、発熱や液漏れして大変危険です。破裂や発火する恐れがあるので、電池は社内に置いたままにしないようにしましょう。
・モバイルバッテリー
モバイルバッテリーも電池と同様です。毎日持ち運びするカバンの中が安心です。
・懐中電灯
懐中電灯を車に積みっぱなしにするのはNGな理由が2点あります。
まずは、正当な理由なく携帯していれば、軽犯罪法第一条が適用されて逮捕されてしまう場合もある、という点です。ここでいう正当な理由とは、キャンプに行く際にナイフを持っていく、仕事で工具を使う等ということです。これ以外で持っていると取り締まり対象になる可能性があります。
ふたつめは、季節的に高温の車内に置きっぱなしにすると、機械の劣化の原因になるからです。
車用の防災グッズとして使うためには、置きっぱなしにはせず、カバンや日頃持ち歩く防災ポーチの中に、小型ライトを入れて使うことをおすすめします。
②車載用防災グッズを入れるのは箱?リュック?
車載用防災グッズはトランク等に積んでおくことができるため、多少重くなっても大丈夫ですね。
この時に気になるのが、「何にいれるか」。
おすすめなのが
・プラスチック製のふたつきボックス
・防水または撥水性のリュック
車内で長時間滞在したままになるのであれば、ボックスで大丈夫ですが、万が一荷物を持ってその場から歩いて移動するとなったら、個人的にはリュックがおすすめです。

まとめ
地震や台風・大雨・洪水など、非常時・被災時の安全確保のためにも、できるだけ日頃から備えておきたいもの。特に小さなお子さんがいる場合は、車載用の防災グッズを準備しておきたいですね。
(りんごママ)