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備蓄に必要な水の量は?災害で断水時のために水を保存する6つの方法

りんごママ

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ママ
災害備蓄で水が必要っていうけど、どれくらい備えたらいいの?
ママ
備蓄の水は準備してるけど、飲み水分しかない。生活用水も準備が必要なの?

 

地震や台風・大雨・洪水など、いざというときのためにも、備えは万全にしておきたいものですね。

特に災害備蓄のなかでも、「水」「トイレ」「食料」は必須で揃えたいものです。「水」について、一体どれくらいの量が必要なのかご存じでしょうか。飲み水だけ?ごはんを作る分の水は?手や食器を洗う水は?全部ペットボトルの長期保存水で揃えてたら膨大な量になって収納できないけど…

そんな問題点が見えてきます。

この記事では、災害備蓄用の水の必要量や、保管方法、さらには災害時に水にまつわるアイディア情報や揃えたい備品などを紹介します。

 

 

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・備蓄に必要な水の量は?(飲料用、調理用、生活用水)

・水を長期保存するための注意点

・断水対策で準備したい備品やアイディア

・賞味期限が過ぎた長期保存水は飲めるのか?

 

備蓄に必要な水の量は?

まず基本的な考え方として、備蓄水(保存水)は、「飲用・調理用」と、トイレや洗い物などに使う「生活用水」に分けます。

また、災害時用の水は、最低でも3日分の備蓄が望ましいとされています。1人1日3L×3日分で、1人あたり9Lの飲料水を用意しておくとよいでしょう。

 

(1)飲料用・調理用に1人あたり1日3リットル必要

 

飲料水・調理用の水は、1日につき1人あたり3L程度あると安心です。

農林水産省の「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」でも、直接飲用する水は1人あたり1日1L必要で、残りは飲用水以外で調理などに使用する水も含めると、3Lほど用意することを推奨しています。

これを、最低でも3日間分。できれば1週間分備えると良いでしょう。

なお、ここで説明している水とは、非常時に持ち出す「防災リュック」に入れる分ではなく、家の安全が確保された上で在宅避難をする際の「在宅備蓄」用の水として捉えましょう。

 

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1人1日3リットルの飲用水・調理用水を、家族の人数分準備が必要です。

ただし、これらの量を一気に購入すると、賞味期限がくるのも一斉にやってきます。コツコツと少しずつ備蓄量を増やしていくことがおすすめです。

 

 

(2)生活用水も必要

手を洗う、食器類の洗浄などに使う生活用水は、1日につき1人あたり10~20L必要と言われています。これは最低限の生活水準を維持するために必要とされている水量です。

(※トイレについて:断水時は下水道の配管が損傷している恐れがあるので、基本的にトイレに水を流さないようにしましょう!)

 

大規模な災害発生時、生活用水の給水は災害発生から1週間~10日程度を目途に行われる目標と一般的に言われているため、すぐに生活用水が得られるとは限りません。そのため、飲料水とは別に生活用水も準備する必要があります。

 

例えば、普段から空の清潔なペットボトルなどに水道水を詰めておいたり、ふろの残り湯をすぐに流さない習慣をつけ、できる限り水を貯めるようにしましょう。

 

 

災害時のために水を備蓄する5つの方法

飲料用&調理用水

(1)ペットボトル

(2)ウォーターサーバー

生活用水

(3)防災用ウォータータンク

(4)お風呂の浴槽

(5)エコキュート

 

飲料用&調理用水

(1)ペットボトル

一番最初に思い浮かべるのが、おそらくペットボトルです。常温でも備蓄できることや賞味期限が明確な点が特徴です。また、500ml・2Lなど1本あたりの容量が一目でわかるため、備蓄している量を把握しやすいこともメリットです。

一方で注意したいのは、一度開封したペットボトルは、早めに消費する必要があることです。また衛生的な観点から、飲用する際はボトルに直接口をつけず、コップなどに注いで飲むよう心がけましょう。

 

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(2)ウォーターサーバー

災害対策の一環として、ウォーターサーバーを導入する方法もあります。

 

定期的に自宅へ水が配送されるため、自分で買い足す必要がなく、備蓄の管理が非常に楽になります。また、断水していなければ冷水とお湯を出し分けることも可能です。災害時に備えつつ、日常生活でも便利に使うことができるでしょう。

 

その一方で、ほかの備蓄方法よりも費用がかかることがデメリットです。水代に加えて、サーバーレンタル代や配送料、電気代、メンテナンス料などがかかるため、サービスによっては割高に感じられるかもしれません。また、ウォーターサーバーを設置する場所と、補充用ボトルの保管場所もそれぞれ必要なため、導入には家族とよく検討しましょう。

 

 

 

 

生活用水

(3)防災用ウォータータンク

防災用ウォータータンクには、主に2つの役割があります。まずは備えとして水道水を汲み置きしておくための容器として。ふたつ目は、災害発生時に給水所に水をとりにいくための容器です。

 

ポリタンクなどのハードタイプのウォータータンクは、大容量の水を備蓄できる点がメリットです。また、保管スペースに限りがある場合は、小さくコンパクトに収納できる袋状のソフトタイプも選ぶとよいでしょう。給水所までの往復運搬を考慮して、キャスター付きの運びやすいものや、コック付きで必要な量だけ水を出せるものもおすすめです。

 

備えとして水道水をタンクに入れておく場合は、注意が必要です。水道水は塩素の効果で雑菌等の繁殖を抑え、常温で3日、冷蔵庫で10日程度(飲用)保存できます。

また浄水器を通した水や、白湯は塩素の効果が弱まるため長期保存(飲用)には不向きです。水を入れる際には、雑菌を入れないようにするため、できるだけ空気に触れさせないようにしましょう。ポリタンク(持ち運びが便利な10リットル缶がおすすめです)や口をつけていないペットボトル、水筒などの蓋つき容器に満タンに水を入れ、必ず密閉しましょう。

 

水は劣化しやすいため、定期的に入れ替えるようにしましょう。保存する際に容器に日付を書いておくと、保存期間がわかりやすいです。保存期間が過ぎた水道水は、飲用せずに掃除や洗濯、ガーデニングなどで使用して、再び新しい水道水を保管しましょう。

 


 

 

 

(4)お風呂の浴槽

お風呂の浴槽は、住宅の中でもっとも大量の水を保存できる場所です。毎日お風呂にお湯を張る前に前日の水を流すようにすると、常時150~200Lの生活用水を確保できます。

 

しかし、衛生面が気になる人は毎日でなくとも、台風や大地震後の余震に備えるためなど、ある程度予測可能な災害のときだけ貯めておくという選択肢もあります。また、浴槽で水を保存する際は必ず蓋を閉めるようにしてください。蓋を閉めなければカビやホコリが入りやすくなるだけではなく、地震が発生したときに大きな揺れで水が溢れ出てしまうおそれがあります。特に、小さなお子さんがいる家庭では、誤って溺死事故防止のためにも必ず閉めましょう。

 

 

(5)エコキュート

自宅に空気の熱でお湯を沸かす高効率ヒートポンプ給湯機「エコキュート」を導入している家庭は、タンクに貯まっているお湯や水を生活用水として使うこともできます。

 

自宅に「エコキュート」を設置している場合、タンクに貯まっているお湯や水を生活用水として備えていることになります。一般的に使われているエコキュートには、約370Lのお湯や水が貯められており、意識しなくても生活用水を保存している状態だといえるでしょう。

 

これだけの生活用水を確保できるため、災害時の心強い備えとなるでしょう。お風呂に水を貯める場合と違って、いつ訪れるかわからない災害への備えとして、日頃から自然に水の備蓄ができて、手間がかからないのも魅力です。

 

参考記事:災害時に活躍するエコキュートの働きを徹底解説!地震や停電・断水に備えよう!

 

 

 

長期保存水のペットボトルの種類

長期保存できるペットボトル水を備蓄する場合、主流の2リットルサイズで必要量をそろえがちですが、個人で飲みやすいように使う用途にわけて500ミリと2リットルサイズをバランスよく購入することがおすすめです。

 

例えば4人家族の場合で1週間の飲料水を確保したい場合。

4人×1日3リットル×7日=84リットル

 

84Lを長期保存のペットボトル水で準備しようと考えて…

パターン①

2Lペットボトル6本入りケースを7箱

パターン②

2Lペットボトル6本入りを4箱=48L

500mlペットボトル24本入りを3箱=36L

 



 

備蓄した水を保存する際の5つのポイント

(1)保管場所を分散する

(2)直射日光を避ける

(3)定期的に賞味期限を確認する

(4)段ボールから出して保管する

(5)最低3日分の水を確保しておく

 

(1)保管場所を分散する

地震や水害により、自宅が倒壊したり、1階フロアが浸水する可能性もあります。1箇所にまとめて保管すると、そこから備蓄品が取り出せなかったり、備蓄食料などが水につかってしまうおそれがあります。万が一、そのような状況になったとしても備蓄品を取り出せるように保管場所を分けておくことで、リスクを分散させましょう。

 

家の中で備蓄品を保管するのに適しているのは玄関周辺です。玄関周辺と併せてキッチンや寝室、廊下収納、パントリーなどに分散しておくことで、備蓄品をいずれの場所から持ち出すことができるでしょう。

 

(2)直射日光を避ける

水を備蓄する場合、直射日光があたる場所を避けるようにしましょう。未開封のペットボトル水であっても、直射日光の差す場所で長時間保管すると品質が落ちてしまいます。

また高温多湿の場所もカビや雑菌が増えやすいため、衛生状態を維持したい備蓄水の保管には向きません。

 

(3)定期的に賞味期限を確認する

定期的に水の賞味期限を確認しておくことも大切です。賞味期限が少し過ぎたくらいでは、品質が大きく劣化することはあまりありません。しかし、被災したときに「備えていた水の賞味期限が過ぎていた」というような事態は避けたいものです。

 

定期的に賞味期限を確認し、期限が近い水から使うようにしましょう。また、使用した分を補充するように心がけると無駄にすることなく備蓄できます。

もしも賞味期限が過ぎていた場合も、一般的には問題なく飲める言われていますし、どうしても気になる方は、手洗いや食器洗いなどの生活用水に使用しましょう。

 

 

(4)段ボールから出して保管する

まとめ買いした際の段ボールから出して保管することをおすすめします。

ダンボールの保管方法や保管場所によっては、ゴキブリが好む環境の特徴と一致しやすくなります。

 

ダンボールは波打った構造と材質により保温性があります。ダンボールを押し入れや部屋の隅に保管しておくと、暗く・狭い環境ができ、ゴキブリにとって非常に快適な環境となります。

さらに、ダンボールの接着剤には「コーンスターチ」というデンプンが使用されていて、ゴキブリのエサとなりえます。

これらを理由に、長期保存のペットボトル水は段ボールから出して保管するようにしましょう。

 

 

(5)最低3日分の水を確保しておく

最低でも3日分の水と食料品、そしてトイレ凝固剤を確保することは、とても重要です。災害時には、電気や水道、ガスなどのライフラインが使用できないことが想定されます。

 

1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災では、電気→水道→ガスの順番で復旧しました。特にガスは、阪神大震災では61日、東日本大震災では34日かかったと言われています。

 

さらに、首都直下地震等による東京の被害想定によると、各ライフラインの復旧日数の目安は、電気で3日、上水道で6日(下水道はそれ以上かかる)、ガス(都市ガス)で60日となっています。

 

飲み水を確保できないうえに、火を使えなければ食事を作ることもできません。可能であれば、ゆとりを持って1週間程度の水・食料・トイレを備蓄できていれば、より安心感が高まるでしょう。

 

参照:NHK防災・復興 明日をまもるナビ「首都直下地震 復旧にかかる日数は?」

   備蓄品はこれが必要(知る防災) - 日本気象協会 tenki.jp

 

断水対策で準備したい備品やアイディア

(1)給水タンクを準備

(2)運搬用カートなどで運ぶ

(3)ペットボトルで節水

(4)バケツで水を流すのNG!非常用トイレを準備

(5)調理不要の食べ物で節水

(6)ウェットティッシュで手指を清潔に

(7)水のいらないシャンプーで頭皮を清潔に

(8)歯磨きシートやマウスウォッシュで歯磨きがわりに

(9)ポリ袋や食品用ラップで洗い物を減らす

 

(1)給水タンクを準備

給水タンクは、断水時に水を持ち運ぶときに使う容器です。袋タイプだと使わないときはコンパクトに折りたたみが可能です。水を出しやすいようにコックがついているものがおすすめです。運搬しやすいようにキャリーがついているものや、別売りで準備するとよいでしょう。リュックサックのように背負えるものも販売されています。

 

(2)運搬用カートなどで運ぶ

給水所から生活拠点までの往復をしやすいように、タイヤ付きのカートも準備しておきましょう。水以外にも、避難生活で役立ちます。

 

(3)ペットボトルで節水

貴重な水を確保できた次は、「どうやってつかうか」も大切です。

給水タンクに入っている水。タンクにコックがついていれば、一定量ずつ出すことができますが、貴重な水をもっと少しずつ使いたい場合は、ペットボトルで一工夫すると使いやすくなります。

 

 

 

 

(4)断水時にトイレを流す時の注意点

災害発生後、上下水道が断水していて水洗トイレが使えないなら、用を足したトイレにバケツで水を流したらいいのでは?と考える人も多いと思います。

ですがそれには注意が必要です。

 

・トイレタンクに水を入れない

タンク式のトイレの場合に、タンクに水を直接入れると、詰まりや洗浄不良の原因になります。種類によっては、タンク周りの電気部品が破水し故障するおそれもあります。

 

・お風呂の残り水で流さない

お風呂の残り水には、髪の毛や皮脂などのゴミが詰まるおそれがあります。ただし、どうしても残り水を使わなければならない時は、網やネットなどゴミを取り除いてから残り水を使用するようにしましょう。

 

・下水道が被災している場合は水を流さない

道路内の下水道の破損や液状化によるマンホールの浮き上がりなど、下水道が被災している場合は、トイレの水を流さないようにしましょう。理由は、このような状況でトイレの水を流してしまうと、汚水が溢れてしまったり、パイプ詰まりによって復旧に時間がかかったりするからです。

そのため、自治体からトイレを流さないよう要請があったり、バケツでトイレを流した時にいつもと違う異音や流れ方をしたりした場合は、トイレを流さないようにしましょう。

 

・断水復旧後はいきなり水を流さない

断水から復旧後は、給水管内に溜まっていた空気が、復旧後の水圧によって圧縮された空気が器具へ供給される場合に、衝撃が発生するおそれがあります。

この現象が起こると、トイレ内部の部品やタンクが破損したり、水漏れや故障の原因となったりしてしまうでしょう。

 

そのため、エアー抜きバルブがある場合は、復旧後に空気抜きを行ってからトイレを流すようにしてください。エアー抜きバルブがない場合は、キッチンや洗面台、お風呂などの蛇口をゆっくり開けて、空気を抜いてからトイレを流すようにしましょう。

 

やはり災害時に備えて、水で流さない非常用トイレの準備は必須です。

 

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(5)調理不要の食べ物で節水

平時の毎日の食事で、いつもどれくらいの水を使用しているか気にしたことがありますか。

食材を洗う、煮込む・ゆでる・焼く、食器を洗う…実はたくさんの水を使用していますね。災害時は、いつもの使用量を自由に使うことはできません。よって、災害時のために、できるだけ調理不要の食べ物も用意しておくことで、水を別の用途に使うことができます。

 

 

(6)ウェットティッシュで手指を清潔に

手を洗う際にも水は必要です。ウェットティッシュやアルコール消毒も準備しておくことで、節水につながります。

 

(7)水のいらないシャンプーで頭皮を清潔に

災害発生後、すぐにはお風呂に入るのは難しいです。水を使わないドライシャンプーや、ボディーシートを用意しておくことで、お風呂に入ることができる環境が整うまでの間、少しでも清潔&気分転換になるかもしれません。

 

(8)歯磨きシートやマウスウォッシュで歯磨きがわりに

災害直後の断水により、歯磨きやうがいが十分にできません。

校内環境が悪化し、虫歯が増える、インフルエンザに感染するなどの問題も。

①歯磨きシートやウェットティッシュで拭きとる

②ガムをかむ

③歯磨き粉を使わず磨く

④マウスウォッシュを使う

 

などさまざまな方法があります。防災のリュックや備蓄にも、口内衛生のためのグッズも入れておきましょう。

 

(9)ポリ袋や食品用ラップで洗い物を減らす

食事をする際、お皿やお椀にそのまま料理を盛り付けるのではなく、上にラップを敷いたり、ポリ袋の中にお皿を入れるようにしてかぶせて使うことで、お皿が汚れるのを軽減することができます。食べ終わったらラップやポリ袋は破棄。

ポリ袋を使って、白米を炊いたりパスタやカレーなど調理することができます。これは節水にもつながり、洗い物も減らすことができる方法です。

防災用にラップやポリ袋を準備する場合は、調理用で耐熱タイプのものを選んでおくことで、使用の用途が広がります。

 

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まとめ

地震や台風・大雨・洪水など、いざというときのためにも、備えは万全にしておきたいものですね。

災害時のために水・トイレ・食事の準備はとても大切です。少しずつ準備をしておくことをおすすめします。

 

(りんごママ)

  • この記事を書いた人

りんごママ

2児ママの防災&子育てママ 🍎家庭でできる防災アイディアをママ目線で発信 🍎防災備蓄収納2級プランナー認定 🍎地域防災リーダー登録 🍎子育て&防災ブログはじめました 🍎ズボラ母ちゃん年の差育児 🍎ほかにも生活・節約・趣味・ダイエット・推し活のことも

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