

昨今頻発する自然災害。
避難生活経験者の声で一番多いのは「水が足りなくて困った」という声です。
水は飲むだけでなく、料理や手洗い、子どもの体調管理など…生活のすべてに関わるもの。
子育て世代ママに向けて、今回は 災害時に最も必要な“水の備蓄” についてお伝えします。
この記事でわかること
・家族構成に合わせた「水の必要量の目安」
・防災用には「まとめ買い」「シンプル」「安さ」がおすすめの理由
・ 水の備蓄方法と続けやすい工夫
① 災害時に最も困る「水不足問題」
(1)水不足の避難生活
2025年に(株)ライフドリンク カンパニーが行ったアンケートによると、2024年8月南海トラフ地震臨時情報の発表や、昨今の地震や台風などの頻発する自然災害を受け、防災意識が高まりつつあることがわかります。

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
2024年1月の能登半島地震では、「断水」復旧までに約5か月、一部地域ではそれ以上断水解消までにかかりました。
内閣府による首都直下地震等による東京の被害想定によれば、各ライフラインの復旧目標日数は、電気で6日、上水道で30日、ガス(都市ガス)で55日といわれています。
大規模災害となるとライフラインのすぐの復旧は難しいことがわかります。よって、各家庭・各職場や学校・各コミュニティであらかじめ備えておくことが非常に重要です。
(参考)
NHK「能登半島地震で断水長期化 国交省 水道の耐震化対策を加速へ」
NHK防災・復興 明日をまもるナビ「首都直下地震 復旧にかかる日数は?」
(2)水不足は飲料だけでなく生活全般に影響
飲み水が足りないと、体調不良や脱水症状につながります。特に子どもは大人よりも脱水に弱く、体調を崩しやすいので注意が必要です。更に夏場に災害が発生すると、熱中症の危険もあるためより水が貴重なものとなります。
さらに、水がないと困るのは飲料だけではありません。
- ごはんを炊く、レトルトを温める、お湯を沸かすなどの調理
- 歯みがきやうがい
- トイレを流す
- 汚れた手を洗う
- 洗髪・体を洗う
- 洗濯物
こうした「生活のあたりまえ」ができなくなると、不安やストレスもどんどん積み重なってしまいます。
大規模災害が発生した場合、生活用水の給水が始まるのは発生から1週間~10日ほど経ってからが目安とされています。
つまり、すぐに生活用水を確保できるとは限りません。そのため、飲料水とは別に、生活用水も備えておくことが大切です。

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
「災害時に水をどのように確保しようか考えているか」の質問に対しては、2番目3番目に多かったのが、「他の施設やお店に取りに行く・買いに行く」という回答です。しかし災害発生の非常時には、確実に給水所が設けられるのか、お店が営業するかは不確かです。そのため各自で備蓄しておくことが非常に重要です。
生活用水の貯め方の例は…
- ふろの残り湯をすぐに流さず、しばらく貯めておく習慣をつける(生活用水)
※小さいお子さんがいるご家庭は、事故に注意!
- 飲み水用としてポリタンクやペットボトルに水道水を貯めておき、保存期間が過ぎたら生活用水として活用する方法。常温で約3日、冷蔵で約10日保存可能。保存時は雑菌混入を防ぐため、空気に触れさせず、ポリタンクやペットボトルに満タンで密閉しましょう
などの方法があります。
いざというときに困らないよう、日常の中で「水を貯める工夫」をしておきましょう。
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② 家族構成に合わせた「水の必要量の目安」

(1)大人1人=1日3Lが目安
飲料水・調理用の水は、1日につき1人あたり3L程度あると安心です。
農林水産省の「緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド」でも、直接飲用する水は1人あたり1日1L必要で、残りは飲用水以外で調理などに使用する水も含めると、3Lほど用意することを推奨しています。

(画像引用:農林水産省)
これを、最低でも3日間分。できれば1週間分備えると良いでしょう。
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(2)4人家族のシミュレーション
例えば4人家族(大人2人+小学生+幼児)の場合:
- 1日3L × 4人=12L
- 1週間分だと → 12L × 7日=84L
とかなりの量になります。
でも「そんなに置けない!」と思った方も大丈夫。
まずは 3日分から始める ことが現実的で続けやすい方法です。
家族人数・年齢層・住居タイプなどにあわせて「わが家の備蓄量」がわかるサイト

(画像引用:東京備蓄ナビ)
(3)水以外にも「飲むものを」
ここまで「1人1日3L」と聞いて

と思ったことはありませんか?
実は、すべて水じゃなくても大丈夫なのです。
例えばお茶やジュース、お茶、炭酸水なども立派な水分です。
・ジュース(野菜・果物)
・お茶
・炭酸水
・豆乳
・青汁
・ロングライフ牛乳 …等
個人的におすすめは、
200ml前後の紙パックタイプの果物・野菜ジュースをダース買いすることです。
避難生活では炭水化物に食事が偏りがちになります。小分け紙パックの果物や野菜のジュースは、賞味期限も数か月あり、一人で飲み切る用なので衛生的でコップも必要ありません。
これらは大人・子ども問わず言えることですが、災害時に甘いものや嗜好品があると、ストレスの軽減や疲労回復、息抜き、安心につながります。
缶タイプの防災用・長期保存向けの野菜ジュースももちろん良いですが、
「普段から飲み慣れているもの」「味が想像しやすい」という点でオススメです。
家族で賞味期限が近づいてきたら、次のダースまとめ買いをし、古いものから日常飲みする「ローリングストック」をすることで、無駄もなく防災をすることができますね。
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③防災用には「まとめ買い」「シンプル」「安さ」
(1)子育て世代におすすめの防災備蓄向けの水
今回紹介するのは
国産ミネラルウォーター 彩水-あやみず
- まとめ買いでお得。1本あたり約58円の低価格帯
- 日本国内の 500mlペットボトル水 の平均価格は、ケース買い/スーパー等で購入する通常品で 約 50〜80 円/本 程度
- 一般的な賞味期限で製造から約2年
- サイズはは2Lと500ml
- 500mlタイプは48本入りと24本入りから選べるので、家族構成にあわせてまとめ買いにおすすめ
- 普段の飲み水として日常的に定期便で購入して「生活用+防災用」の位置づけでローリングストックに最適
もう一つは
富山きときと保存水(長期保存水)
- 最大で5年間の保存ができるので、こまめに買い替える手間が減ります。
- 500ml×24本入り
- 1本あたり98円。長期保存水では低価格単価!
- まとめ買いしておくと安心です。
- 赤ちゃんも安心して飲める純水
- 500mlタイプなので非常時に持ち出す防災リュックや、在宅備蓄用、どのシーンにも向いています。
(2)災害時に向けた水のまとめ買い×安さ
防災に取り組むうえで、どうしてもネックになるのが「コストがかかる」「めんどくさい」が挙げられます。

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
「飲料水や食品の備蓄を実践するうえでの課題は何ですか」の質問に対しても、費用面、面倒という声があるのがわかります。
株式会社ライフドリンク カンパニー 浅井 祥平氏は、家庭における水の備蓄について次のように話します。
「アンケート結果からも明らかなように、多くの方が災害時の不安として『断水による飲料水の不足』を挙げており、水の確保が最も切実な課題であることが浮き彫りになりました。さらに『停電』や『食料不足』など、ライフラインの停止に関する不安も続いていますが、最初に不足すると考えられているのはやはり『飲料水を含む飲み物』でした。
こうした傾向から、家庭における防災対策の中でも水の備蓄が特に重要視されていることが分かります。水は命を守るために欠かせないライフラインであり、いざというときに安心して過ごすためには、日常的に必要量を備えておくことが欠かせないと考えています。」
(3)わが家の防災リュック・防災備蓄
わが家でも、非常持ち出しリュックには飲み水は500mlをマストで入れています。

ママリュックには3歳児の荷物も一緒に。おむつや着替え等、すべてジャンルごとにジッパー付き袋で。赤いリュックは小学生の子ども用に
パパ用リュックには500ml×4本、
ママ用リュックには500ml×3本、
小学生用リュックには500ml×1本。
サイズ的にも使いやすく、重宝しています。

【保管目安5年】富山きときと保存水 500ml×24本 送料無料 ペットボトル ライフドリンク カンパニー
④ 水の備蓄方法と続けやすい工夫
(1)2Lと500mlを組み合わせて使いやすく
ポイント
- 2Lペットボトル:コスパがよく、大量備蓄に向く
- 500mlペットボトル:持ち出し用や、個人が口をつけて飲む用として衛生的で便利
ペットボトル水を備蓄する場合、主流の2Lサイズで必要量をそろえがちですが、個人で飲みやすいように使う用途にわけて500mlと2Lサイズをバランスよく購入することがおすすめです。
例えば4人家族の場合で1週間の飲料水を確保したい場合…
4人×1日3L×7日=84L
84Lを長期保存のペットボトル水で準備しようと考えて…
パターン①
2Lペットボトル6本入りケースを7箱
よりも…
ポイント
パターン②
2Lペットボトル6本入りを4箱=48L
500mlペットボトル24本入りを3箱=36L
→こちらの組み合わせパターンがおすすめ!
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(2)ローリングストックで無理なく継続
ローリングストックとは?
日常の⾷品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限が古いものから消費し、消費した分を買い⾜しすることで、常に⼀定量の⾷品が家庭で備蓄されている状態を保つための⽅法です。多めに備えているものを日常の中で消費していくため、特別な準備は必要ありません。
⽔もこのような備蓄⽅法をとることで無駄のない備蓄ができます。
ローリングストック実践は4人に1人の実情

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
⽔の備蓄⽅法として注⽬される「ローリングストック」は認知率こそ約5割ですが、実践者は4⼈中1⼈というのが実情です。
その要因の一つとしてあげられるのが、賞味期限の管理があるようです。

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
一方で、長期保存水の備蓄ではなく、ローリングストックを実践している理由には、
- 災害時の備えと日常生活を両立できるから
- 非常食の賞味期限切れを防げる
- 食品ロスをへらせるから

(参照:(株)ライフドリンク カンパニー)
「長期保存水」と「一般的な水」のダブルで備える
保存水は5年・7年・10年といった長い期間保存できるため、非常用として安心感があります。しかしその一方で、普段はなかなか目に入らない所に収納することが多いので、つい賞味期限が切れていた…ということがありがちです。また、一般的なペットボトル水よりも値段が高めです。
一方で普通のペットボトル水は安く手に入り、日常的に「飲んで→買い足す」ローリングストックがしやすいのが強みです。デメリットとしては、一般的なペットボトル水の賞味期限は約2年が目安で、一度備えたら長年放置で大丈夫!というわけにはいきません。
そこでおすすめなのが、長期保存水と普通のペットボトル水の両方を備蓄しておくことです。

ポイント
- 長期保存水・・・・・・・“万が一の保険”として安心
- 普段のペットボトル・・・日常生活で使いながら循環できる
両方の良いところを活かした備蓄ができます。
長期保存水だけに頼るのではなく、普通のペットボトル水も組み合わせておくことが、
無理なく続けられる現実的な備蓄方法です。
(3)備蓄した水を保存するときの3つのポイント
ポイント
・保管場所を分散する
・直射日光を避ける
・段ボールから出して保管する
保管場所を分散する
地震や水害により、自宅が倒壊したり、1階フロアが浸水する可能性もあります。1箇所にまとめて保管すると、そこから備蓄品が取り出せなかったり、備蓄食料などが水につかってしまうおそれがあります。万が一、そのような状況になったとしても備蓄品を取り出せるように保管場所を分けておくことで、リスクを分散させましょう。
家の中で備蓄品を保管するのに適しているのは玄関周辺、キッチンや寝室、廊下収納、パントリー、2階の物置などに分散しておくことで、備蓄品をいずれの場所から持ち出すことができます。
直射日光を避ける
水を備蓄する場合、直射日光があたる場所を避けるようにしましょう。未開封のペットボトル水であっても、直射日光の差す場所で長時間保管すると品質が落ちてしまいます。
また高温多湿の場所もカビや雑菌が増えやすいため、衛生状態を維持したい備蓄水の保管には向きません。
段ボールから出して保管する
まとめ買いした際の段ボールから出して保管することをおすすめします。
ダンボールの保管方法や保管場所によっては、ゴキブリが好む環境の特徴と一致しやすくなります。
ダンボールは波打った構造と材質により保温性があります。ダンボールを押し入れや部屋の隅に保管しておくと、暗く・狭い環境ができ、ゴキブリにとって非常に快適な環境となります。
さらに、ダンボールの接着剤には「コーンスターチ」というデンプンが使用されていて、ゴキブリのエサとなりえます。
これらを理由に、長期保存のペットボトル水は段ボールから出して保管するようにしましょう。
⑤まとめ:防災は「水」から始めよう
防災は“特別な準備”ではなく、日常に少し足すだけでできます。
完璧を目指す必要はありません。
家族の安心のために、一歩目の備えとしてまずは”水”の備蓄から始めてみませんか?
(りんごママ)
