

家族で防災意識が高まり、防災リュックや備蓄を準備している家族が増えています。
その一方で、せっかく準備した長期保存の「非常食」「防災食」。買ったけれど食べたことがない大人も多いと思います。さらに、子どもは非常食を食べてくれるのか?と心配に思うママも多いはず。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・子どもも食べやすい非常食
・月齢・年齢別に解説!子供向けの非常食の選び方・ポイント
・防災リュックと在宅備蓄の食料の目安量
災害時における赤ちゃん・子どもの食事の考え方
(1)災害時子ども用の非常食は配布されるのか
災害発生後、子ども用の物資の配給は遅れたり、十分に行われない可能性があります。
過去の災害でも、避難所において赤ちゃんのミルク配給が遅れたり、粉ミルクが届いても水の不足・お湯を沸かせない・消毒できないなどの声がありました。
また、大人用のパンやカップめんが避難所等で配布されても、それに対してベビーフードの配布は大変少なかった、という事実もありました。
これらの過去の歴史からも、乳幼児から小学生のいる家庭ではオムツやミルク、食品は各家庭で最低限備えをしておくことが大事とわかります。
非常食は最低3日分を用意するよう推奨されていますが、1週間程度の備えがあったほうが安心できます。特に乳幼児向けの食料やミルク等は、なかなか入手しづらいからです。
また、内閣府から出されている「あかちゃんとママを守る防災ノート」には、ママと赤ちゃんの防災についてわかりやすく紹介されています。
(2)子どもの成長にあった備えを
各家庭で備えが必要なのは、ミルクやおむつだけではありません。
離乳食が始まってから、幼児食の時期、未就学時期、小学校へあがってからの時期…
子どもの成長にあった備えが必要です。
なぜなら小さい子どもは、慣れない味や初めての食べ物は食べてくれないことがあるからです。
地震や台風で怖い思いをし、慣れない避難所や、電気がつかない真っ暗な自宅でとる食事。非常時に何も食べられるものがないと困ってしまいます。
-
わが家の防災シリーズ「子どもが非常食を食べなかった」
続きを見る
(3)食物アレルギーに注意
食物アレルギーがある場合は、特に各家庭で非常食を備えておく必要があります。避難所等での配給品は食べられない可能性があり、アレルギー症状を引き起こす恐れもあるからです。
また、災害発生時は常に家族全員そろっているとは限りません。
子どもの下校中、習い事中など一人でいて、万が一避難所等に一人でいくことがある場合も、食べられない情報などが誰が見てもわかるように、パーソナルカードを持たせておくこともおすすめです。
-
家族分の防災用パーソナルカードを作ろう|PDF無料ダウンロード可能
続きを見る
家族分の防災用パーソナルカードを作ろう|PDF無料ダウンロード可能
また、離乳食を段階的に食べている赤ちゃんの時期(0歳~1歳)は、すでに食べたことがある食材を使っているものを、非常食として選びましょう。
食物アレルギーと防災についてはこちらも参照
(「Table for All 食物アレルギーケア」日本ハム(株))
(4)家族で試食してみよう
子どもが好きそうな食品を選んでおいても、非常時に初めて食べる、というのでは心配です。本当にそれを食べてくれるかわからないからです。
そこで、家族みんなで事前に試食して確認することが大事です。
「どんな味がするの?」
「完成までに何分かかる?」
「水?お湯?加熱するのにコンロが必要?」
「ゴミはどれくらいでる?」など、初めて非常食をみると分からないものです。
家族でおこなう防災訓練のよいきっかけにもなります。
一度食べてみて、大丈夫そうなら買い足して備蓄しましょう。
-
【非常食レポ】家族で試食して子どもも食べた! 「アキモトのパンのかんづめ」
続きを見る
【非常食レポ】家族で試食して子どもも食べた! 「アキモトのパンのかんづめ」
(5)お菓子や甘いものも大事!
つい「食事」ばかりに目がいきそうですが、子どもがいる家庭の防災では、お菓子や甘いものも大切です。
子どもは慣れない環境では不安を抱えることが多くなります。避難所では大勢の人がいるため、夜中に泣き出したりするとママも焦ってしまいます。
そこで、あわせて好きなお菓子や甘いものを用意しておくことをおすすめします。
賞味期限の長いクッキー、ビスケット、アメなどを防災リュック・在宅備蓄品に入れておきましょう。
また、200ml前後の紙パックタイプの果物ジュースもおすすめです。避難生活では炭水化物に食事が偏りがちになります。果物や野菜のジュースは、小分け紙パックの場合、賞味期限も数か月あり、一人で飲み切る用なので衛生的でコップも必要ありません。
これらは大人にも言えることですが、災害時に甘いものや嗜好品があると、ストレスの軽減や疲労回復、息抜き、安心につながります。
赤ちゃんから幼児向けの非常食を備える
(1)赤ちゃんのための非常食のポイント
① 新生児~生後4ヶ月までの赤ちゃん
このころは母乳・ミルクのみの時期です。
普段は完全母乳のママも、防災用にミルクの備えをしておくことが大切です。災害時、ストレスや慣れない環境で母乳が十分にでない可能性があるからです。
ここでは、
A:ミルクの種類
B:便利な道具(哺乳瓶・乳首・パックなど)
C:水
にわけてご紹介します。
A:ミルクの種類
・粉ミルク
・キューブ型ミルク
・液体ミルク
防災の備えとしておすすめなのが「液体ミルク」です。ここ近年、各社からさまざまな種類・量の液体ミルクが発売されています。
液体ミルクの専用のアタッチメントを装着して乳首を付けることで、そのまま授乳もできます。ほかには、紙パックやパウチに入っている液体ミルクもあります。
動画で少し触れていますが、災害時はホッカイロを缶の側面に貼って1~2時間であたためる方法がおすすめです!
一方で、
粉ミルクの場合は持ち運びに便利なスティックタイプがオススメです。
キューブ型ミルクは調乳時にこぼれないことがメリットです。
ただし、粉ミルクとキューブ型ミルクは70℃以上のお湯で溶かし、その後湯冷ましし、哺乳瓶と乳首を消毒する必要があります。避難所では水の不足や、あたためたり調乳することが難しい場合があります。
もしも在宅避難の場合は、自宅に水とカセットコンロ・ボンベを備蓄し、消毒できる状況をつくることができれば、粉ミルクやキューブ型ミルクも可能です。
B:便利な道具(哺乳瓶・乳首・パックなど)
使い捨ての哺乳ボトルもあります。消毒不要ですぐに使うことができます。(一部そうではないものもあるので、要確認)
哺乳瓶のなかに入れて使える、インナーバッグもあります。
哺乳瓶を汚さず、袋を瓶のなかに入れてミルクを注いで使うことができます。
液体ミルクを飲む際に、取り付けられる乳首も発売されています。
C:水
お店などの赤ちゃん用品コーナーで売られている、「純水」をストックしておきましょう。
もしも災害時に、赤ちゃん用の水がなければ、必ずペットボトル表記を確認して「軟水」を使ってミルクを作りましょう。
赤ちゃんはまだ消化器官が発達しておらず、腎臓の機能も未熟で、硬水を与えると消化器官に負担がかかります。
必ず「軟水」の表記があるもの、または硬度が120mg/L 以下とあるものを選びましょう。
② 5~6ヶ月の赤ちゃん
離乳食をスタートする時期は、生後5・6ヶ月前後と言われています。
この時期の赤ちゃんのママは、防災リュックに離乳食を入れるか迷うかもしれませんが、この時期はまだ栄養の中心は母乳やミルクです。
もしこの時期に被災してしまった場合は、衛生的に、安全に離乳食を与えることができるか考えましょう。
被災した状況下で無理に離乳食を進めなくてもよいと考えます。
また、災害時は病院・小児科も平常通り開いているとは限りません。
離乳食をスタートする際、一般的に午前中に与えるのがよいと推奨されています。これは、初めて与える食材が多い時期で、食物アレルギーの症状が出た場合に医療機関を受診しやすいからです。被災時にはこういったアレルギーや体調の変化などで病院を受診するのは、なかなか難しいと言えます。
もしも念のため準備しておきたい、または在宅避難を想定し、お湯を沸かしたり、使い捨てスプーンやお皿を準備できる、という場合は以下のようなものが挙げられます。
・野菜が裏ごしされフリーズドライにされたもの
・お湯で溶くだけでできるフレーク状のおかゆ
・粉末タイプの野菜スープ
なども良いでしょう。
③ 7~8ヶ月の赤ちゃん
生後7,8ヶ月の時期になると、食べ物をつぶして飲み込むことができるようになります。
パンや麺類、舌でつぶせる程度の硬さの野菜が食べられるようになり、離乳食にも赤ちゃんもママも慣れてくるころです。
非常食として防災リュックや在宅避難備蓄しておく際におすすめなのが、
日常的にも活躍する、市販の離乳食商品です。
- レトルトパウチ
- やわらかパックごはん
ポイント
- 「現在のフェーズ」のレトルトパウチ・やわらかごはんを多めに購入する
- 防災リュックにはと在宅備蓄用に分ける
- 赤ちゃんが成長して、備蓄した離乳食のフェーズの後半になったら、防災リュックと在宅備蓄から出す
- おろした離乳食を日常生活で食べる
- 「ひとフェーズ先」の離乳食レトルト等を購入して再びリュックと在宅備蓄に入れる
これを繰り返す方法です。
普段食べ慣れている離乳食を多めに購入し、日常のなかで食べて、食べた分だけ購入する「ローリングストック」です。
赤ちゃんの場合、成長とともに食べる中身がステップアップするので、
「ひとフェーズ先」を準備しておくといいでしょう。
これらは味が濃いめなので、もしも気になる場合はお湯で薄めたり、おかゆや軟飯を追加して味を薄めたりするのも手です。
災害時はおかゆや軟飯も手に入りづらいため、こういった賞味期限が長い小分けになったご飯もあるので、あわせて備えておくと安心です。
④ 9~11ヶ月の赤ちゃん
離乳食後期にはいる9ヶ月以降。
日常の食事では、手づかみで口に運ぶ練習している子も。
また、7~8ヶ月で1日2回食も慣れてくると、この時期には1日3回食になり、食材の種類も増やして食べられるものも増えていきます。
前述と同じように、防災用の離乳食パウチやごはんパックを、ローリングストックで備蓄→食べる→購入をしましょう。
防災リュックの食料袋と一緒に、おさがりやあまり使っていないエプロンを数枚いれたり、使い捨ての紙エプロンなども売っているので、買っておくと便利です。
⑤ 12ヶ月~1歳6ヶ月の乳幼児
12ヶ月を過ぎると、離乳完了期に入り少しずつ幼児食に近づいていきます。
母乳の回数やミルクの量を減らし、食事を中心に栄養を摂るようになる時期です。
赤ちゃんの食事への関心もより高くなり、手づかみで食べることも多くなります。
しかし被災時には衛生管理が難しく、赤ちゃんが手づかみで食事をするのは不安な場合もあります。
手の洗浄・消毒をしっかり行うことができるよう、防災リュックや在宅備蓄品には、衛生用品も必ず揃えておきましょう。
1歳を超えると、市販の離乳食もバリエーションが増えます。軟飯にかけるだけのタイプも、いくつか用意しておくのもおすすめです。成長過程にあわせて、日常生活でも食べながら、食べたら同じ分購入してストックしましょう。
(2)防災リュック/在宅備蓄の考えるポイント&あたためるコツ
市販の離乳食シリーズの商品は、主にパウチタイプとカップタイプがあります。
電気・水・ガスが自由に使えない災害時、防災の視点で考えると、それぞれにメリットデメリットがあります。
① 防災リュックに向いているもの
・カップタイプ(お弁当タイプ)がおすすめ
・机やなくても食べさせやすい
・スプーンがついているものが多い
・デメリットは、かさばること
・パウチタイプでも、自立させられるスタンドと長いスプーンがあれば◎
リュックの容量を考えると、パウチタイプのほうがおすすめ
・温める用にホッカイロがあると◎
② 在宅備蓄に向いているもの
・どちらもおすすめ
・在宅避難で、カセットコンロ&ガスボンベの備えがあれば、お湯をわかして湯せんで温めることができる
・パウチタイプの場合、お皿に出したいときはお皿にポリ袋をかぶせると、洗い物も減らせる
・価格はパウチタイプのほうが安いので、たくさん準備するのに向いている
③ あたため方
基本的に温めずにそのまま食べることができますが、冬季など冷えて赤ちゃんが食べづらい場合は以下の方法があります。電気やガス、水道が止まった状況であたためる方法を紹介します。
・お湯であたためる
在宅避難時に、カセットコンロとガスボンベの備えがあれば可能です。
また、避難所で生活時に、あたたかいお湯をもしも手に入れることができれば、湯せんしてあたためられます。
・ホッカイロであたためる
ホッカイロを側面に貼り、タオルで包んで3~4時間であたたまります。
1回の食事が終わったら、次の食事用にあたため始めておくとよいでしょう
-
【覚えておくと便利】外出時や災害時に使える!離乳食の温め方
続きを見る
離乳食卒業後~小学生向けの非常食
離乳食を卒業したあとは、少しずつ大人と同じ非常食を食べることができますので、非常食の準備も少しは楽になります。アルファ米、缶入りのパンなど非常食も食べられるようになります。
ただし、普段見たことのない、食べたことのない食品の場合、また災害時といういつもと違う環境の中では、子どもは食べようとしないこともあります。
(1)子どもも食べやすい「いつもの食材」を
① ふりかけ
アルファ米やレトルト白米用に、「いつものふりかけ」
大人もこれがあるとちょっとうれしいアイテム
② 「いつもの」を多めに買っておく
- レトルトのカレー(防災用じゃなく、子どもも好きなアンパンマンカレーやプリキュアカレーなど)
- コーンスープなど
- フリーズドライの味噌汁
- レトルトのハンバーグやミートボール
- ロングライフのパンや牛乳
③ 食べてみる
長期保存の非常食として売られているパンやアルファ化米、缶詰類は日頃のおやつや料理にたまに使う。
「どんな味がするの?」
「完成までに何分かかる?」
「水?お湯?加熱するのにコンロが必要?」
「ゴミはどれくらいでる?」
など、初めて非常食を子どもたちと一緒に食べてみましょう。
④ ほかにもおすすめの食品たち
A:ホットケーキミックス
在宅避難を想定して、ポリ袋・ホットケーキミックス・水・カセットコンロがあれば、蒸しパンを作れます。
子どものおやつにも、もちろん食事としてもOK!
ポリ袋で湯せん調理なら洗い物が最小限で済み、お鍋のスペースでお米もいっしょに炊くことができます。
ホットケーキミックスとポリ袋で湯せんで蒸しパンを作る方法(つくりおき食堂)
B:おもち
未開封の切り餅など日持ちしやすいおもちは、災害用の備蓄としてもおすすめです。
在宅避難で水とカセットコンロがあれば、醤油や砂糖など無事な調味料をつかい、少ない手間で食べられます。
腹持ちがいいのも◎
ただし、喉つまりには気をつけて!
C:魚肉ソーセージ
・常温保存が可能
・タンパク質だけでなく、魚由来のカルシウムやDHAも豊富
・手洗いできる環境が整っていない非常時も、気軽に食べられる
(2)停電・断水時に必要な調理系備品
ここまで、子どもも食べやすい非常食になる食品を紹介してきましたが、調理やあたためが必要になってくるものもあります。
停電や断水時にどうやって食事を作るのか、必要な道具を紹介します。
ポイント
① カセットコンロ・ガスボンベ
② 食品用ポリ袋
③ ラップ
④ アルミホイル
⑤ クッキングシート
⑥ キッチンペーパー
⑦ ピーラー
⑧ キッチンばさみ
⑨ 除菌シート・スプレー
⑩ 蛇口コック付きタンク
-
【リストあり】災害時の停電・断水で必要な料理道具&備品はなに?
続きを見る
【リストあり】災害時の停電・断水で必要な料理道具&備品はなに?
① カセットコンロ・ガスボンベ
- 防災グッズとして、カセットコンロを準備しておくことを強くおすすめします。
- 電気やガスから独立した道具がないと、料理どころかお湯を沸かすこともできません。
- しかしカセットコンロがあれば、パウチのレトルト食品を温めたり、アルファ米のパウチにお湯を注ぎ、15分ほど待てば美味しいごはんを食べることができます。
- 赤ちゃんや小さい子ども、障害のある家族や要介護の家族、ペットがいるなどの事情で、なるべく在宅避難したい、という人は、ぜひカセットコンロを備えておくことをおすすめします。
-
防災グッズにカセットコンロは必要?避難所で使う?メリットと注意点も解説
続きを見る
防災グッズにカセットコンロは必要?避難所で使う?メリットと注意点も解説
② 食品用ポリ袋
- ポリ袋調理で貴重な水・熱源を節約しながら料理できます。洗い物も少なくできるので、食器洗いの水の節約にも。
- ポリ袋調理のときは、必ず耐熱タイプか確認しましょう
- 手にかぶせて手袋がわりにもつかえます
- 調理する材料を混ぜ合わせるボウルがわりに。洗い物を減らせます。
- お椀にかぶせて洗い物の削減。ラップでもよいですが、お皿に対してラップが小さいと、結局汁漏れしてお皿が汚れることに。ポリ袋の中にお椀を入れるとすっぽり包めます。
- おすそわけ容器の代わりにもなります
③ ラップ
- おにぎりなどを直接手を触れずに作ることができます
- お皿やお椀に敷いて洗い物の削減に。
④ アルミホイル
- フライパンを使用する際に下に敷いて洗い物削減や、ホイル包み料理にも使えます。
- 省エネで落しぶた代わりに
⑤ クッキングシート
- フライパンなどの焦げ付き防止に。
- まな板の上に敷いて洗い物削減に。また、まな板代わりに「牛乳パックを解体して使う」のも一つのアイディアです。
⑥ キッチンペーパー
- ふきんやタオル代わりに
- 食材・食品の水気を切ったり、手洗い後に手をふくためにも使えます。
⑦ ピーラー
- 包丁とまな板を使わずに野菜をスライスして洗い物削減になります。
- 薄く切れるので加熱も早いです。
⑧ キッチンばさみ
- 包丁とまな板を使わずに材料をカットして洗い物削減に
- 丁寧にこまかく切らなくても大雑把に食材を切るでも◎。時短にもなります。
⑨ 除菌シート・スプレー
- 災害時は感染症が広まりやすいです。調理前・調理後、食事をいただく前はしっかりと除菌しましょう。
- 手洗い用の水の確保が難しいときは、水の代わりに使って手を清潔に。
⑩ 蛇口コック付きタンク
- ペットボトルの水は大量に備えている!という家庭も、ウォータータンクもあるとよいでしょう。
- 手洗いや料理などに便利なのが、ノズルやコックがついたタンクです。注ぎ口が小さいので量の調節がしやすく、こぼさず注げるため、水の無駄遣いを減らせます。
タンクがなくても節水できる簡単アイディアもあります
防災リュック/在宅備蓄の食料の目安量(大人)
防災グッズとひとことで言っても、「何日分?」「どれくらいの量?」「どんな状況を想定した準備をしたらいいの?」など疑問も多いと思います。
(1)防災リュック
ここでは、
・地震発生時、水害時に徒歩で「避難所」へ移動
・「避難所」で3日間生活する
・説明する量は、大人1人分
という状況を想定して説明します。
人数や家族構成に応じて、量や中身をカスタマイズしましょう。
① 考え方のポイント
- 常温でそのまま食べられる、においが少ないものを選ぶ
- 避難所で不足する栄養素をサプリで補う
- アレルギーなどがある場合は、避難所からもらったものは食べられない可能性があるので、持参量を増やす
② 最低限これは入れよう!の量
飲料水 500ミリ×2本
ゼリー飲料 3個
栄養補助食品や長期保存パン 3個
長期保存のパンは、缶詰タイプではなくパウチタイプなら、ゴミも少なくそこまでかさばりません。
飲料水は、大きなタイプのペットボトルではなく、衛生面から500ミリのペットボトルがおすすめ。
③ リュックに少し余裕がある場合
飲料水 500ミリ×3本
水をもらうための給水バッグ 1つ
ゼリー飲料 3個
栄養補助食品や長期保存パン3個
長期保存・かさばらない携行食品 3個
サプリメント(ビタミン&ミネラル)
食器類(スプーン、割りばし、紙皿)
-
【解説】避難所に持参する防災リュックに入れる食料と水は何を入れる?量は?
続きを見る
【解説】避難所に持参する防災リュックに入れる食料と水は何を入れる?量は?
(2)在宅避難の備蓄
在宅避難をする際は、最低でも3日間分、理想なら1週間分の食料・生活用品の備蓄が推奨されています。
ここでは、
4人家族(大人2名・小学校低学年1名・乳幼児1名)の1週間分の食料
を想定しています
【PDFファイル:ダウンロード可能!在宅避難の備蓄リスト1週間分】
水:84L<(例)2Lペットボトル6本入りケースを4箱、500ミリペットボトル24本入りケースを3箱>
レトルトご飯:20食
レトルト食品: 21個
缶詰(さばの味噌煮、肉類、野菜など):21缶
栄養補助食品: 21箱
野菜ジュース(紙パック小):28本
チーズ・プロテインバー等:7パック
健康飲料粉末: 10袋
調味料セット: 適宜
乾麺 即席麺: 7パック
無洗米 5キロ
飲み物: 21本
お菓子:7パック
果物の缶詰:7缶
フリーズドライ食品: 適量
乾物: 適量
これも参考!
ポイント
-
【DL可能】在宅避難の1週間備蓄リスト&在宅避難の判断ポイントを解説
続きを見る
【DL可能】在宅避難の1週間備蓄リスト&在宅避難の判断ポイントを解説
まとめ
家族で防災意識が高まり、防災リュックや備蓄を準備している家族が増えている一方で、せっかく準備した長期保存の「非常食」「防災食」をなかなか子どもは食べようとしません。
日頃の食事に近いもので、災害時にも役立ちそうな食品を、多めにそろえておくことをおすすめします。
(りんごママ)