大きな地震や水害が起こったとき、「被災地のためになにかしたい」と考える人は多いと思います。
しかし、子供がいるママや、仕事が毎日忙しい等の人にとって、数日間家をあけて被災地に行くのはなかなかハードルが高いです。
そこで、おうちにいながら、または住んでいる地域の中で、被災地のためにできることや、募金以外にもできる復興支援を紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・自宅にいながら誰にでもできる被災地支援
・居住地域からできる支援方法
・おすすめしない支援とは
目次
自宅でできる!被災地支援
ポイント
①Amazonほしい物リストで必要な物資を届ける
②ふるさと納税で寄付する
③貯まっているポイントを使って寄付する
①Amazonほしい物リストで現地が必要としている物資を届ける
Amazonのほしい物リストを活用する方法です。
物資を送って支援したい、と考えても、個人で集めたものをやみくもに現地の市役所や避難所になっている体育館等に送ると、かえって迷惑になります。
そこで、被災した自治体や団体が公開しているそれぞれのAmazonほしい物リストのなかから私たちが購入できるものを選び、支払い行為をすることで支援につながります。各被災地や支援団体のリストから、「現地で」「リアルタイムに」本当に必要としているものを知り、簡単かつ迅速に購入して直接届けることができる仕組みです。被災地では、発生直後、1週間、1ヵ月、3ヵ月、半年・・・とフェーズごとに必要なものが変化していきます。ピンポイントで現地が「これが必要」と候補をあげてくれるものを送るので、「使わないのに大量に送られてきた」などという需要・供給の不一致を減らすことができます。
各リスト内には、
・商品名
・金額
・必要な物資のその理由
・優先順位
・希望数
・現在の所有数
が書かれています。支援したい側は自分が送るものの使われ方・必要性を知ってから、物資を購入・送ってもらうことができます。
また、例えば令和6年1月能登半島地震に関するほしい物リストのページを見ると、市や町のほかに、現地に入って支援するNPOやNGOのほか、他の都道府県からの応援チームや任意団体、子ども食堂や動物保護支援の団体など、そのジャンルはさまざまです。
②ふるさと納税
災害発生時に被災自治体へふるさと納税を活用して支援をすることができます。ふるさと納税を利用することで、自治体へダイレクトに寄付ができることが特徴です。また、自治体から寄付金受領証明書が発行されるため、所定の手続きを行うことで住民税や所得税の還付・控除の対象となります。
被災地支援に活用するには、大きくわけると3つの方法があります。
(1)被災した自治体にふるさと納税(返礼品あり)するもの。納めたお金の使い道や、その自治体の特産品などお礼の品を選べるのが特徴です。 (2)被災した自治体が災害支援のために立ち上げた、寄付金や物資などを募るためのふるさと納税のプロジェクトに寄付(返礼品なし) (3)被災した自治体以外が災害支援のために立ち上げた、ふるさと納税のプロジェクトに寄付(代理寄付・返礼品なし)。ふるさと納税に関する多数の手続き等を、被災した自治体の負担を減らそうと始まった「代理寄付」のかたちです
③毎日の買い物で貯めたポイントで支援
お買い物などで貯まっているポイントでも寄付することができます。お金よりもポイントだと気軽にできるのがメリットです。
大手のポイントが利用できたり、1ポイントからの寄付もできます。
端数のポイントや使用期限が迫っているポイントなどの使い道としても〇
例えば…
災害支援関係だけではなく、環境保全や子どもの貧困、国際協力など、さまざまな支援先を選ぶことができます。
(1)スマホで「楽天ポイント 被災地支援」、または「楽天クラッチ募金」と検索
(2)「明日の災害に備える」の写真をタップ(大きな地震発生後は、各地震を体操とした支援募金ページがあります)
(3)支払い方法を選択する
「楽天ポイントで募金する」
「クレジットカードで募金する」
「振込で募金する」
のうち「楽天ポイントで募金する」をタップする
(4)募金額を半角数字で入力する
(5)楽天ユーザーID、パスワードを入力してログインする
(6)注文内容の確認をする
(7)「□ポイント利用」のチェックボックスにcheckを入れる
「一部のポイントを使う」または「すべてポイントを使う」のいずれかにチェックを入れる
(8)「支払う」をタップして完了
(9)完了ページが表示される
初めて災害ボランティアに参加する女性向け!申込みから事前準備・注意点まで解説 続きを見る
初めて災害ボランティアに参加する女性向け!申込みから事前準備・注意点まで解説
買い物・旅行・ママサークルで支援方法
ポイント
①被災地で生産されたものを買う
②落ち着いた時期に旅行へ
③地元のママサークル・NPOなどを経由して支援
④ネットショッピングで支援
①被災地で生産されたものを買う
スーパーなどで被災地でつくられた野菜など食品を見つけたり、伝統工芸品について調べて購入したり、被災地の県・市のアンテナショップがあれば、購入することで応援・支援につながります。
②落ち着いた時期に家族旅行へ
落ち着いたら観光可能な範囲で旅行にいくのも応援のひとつです。
例えば、旅行に行くときの食事は、全国チェーン店でも良いですが、こういう時はぜひ、地元の個人経営の飲食店や、地元名産物を料理して出してくれる飲食店もおすすめです。
被災地の状況について、正しい知識をもつことで、偏見や風評被害を防いだり、ニュースの断片だけをみて「復興はもうだいぶすすんでいる」と思い込んだりするのを防ぐことにもつながります。
③地元のママサークル・NPOなどを経由して支援
被災後に個人で立ち上げた団体が、ママさん達の情報交換の場となることもあります。さらにSNSやHPでは必要物資が呼びかけられ、その時被災地にいるママさんが必要なものが届けられています。
ほかにも、自分が住む地元のママサークルや、子育て支援のNPO団体などでも、物資を募集して、現地との正規のルートで物資を送る支援などを行うことがよくあります。
地元のママサポート団体やNPOなどのインスタやフェイスブックなどをcheckして、子育てグッズや食料をはじめ、被災地で必要なものでどのようなものを募集しているか確認してみましょう。
また被災した地域で活動している子育てNPOやママサークル自身が、SNSなどで支援を求めている場合もあります。求められている支援の内容、指定された届け方を確認してみましょう。
④買い物で応援!ネットショッピングで被災地支援
上記①にも通じますが、被災地のグルメや特産物をネットサイトで購入することです。
このときに、
「●● 支援 買い物」で検索し、その買い物行為が復興支援や寄付につながるか明記されているサイトで購入するのもおすすめです。
特産物やグルメ、伝統工芸品が、自分の住む地域にお店がない場合もあるので、そういうときはネットで調べて買い物をするのもひとつです。
募金をするときの注意点&ポイント
①信頼・実績のある事業者を選ぶ
善意を利用した募金詐欺などもあるので、気持ちもお金も無駄にしないためには、信頼できる事業者を選ぶのがおすすめです。
(1)日本赤十字社
クレジットカードや金融機関の口座振替、クレジットカードのポイントなどでも寄付できます。
災害時の被災者救護や新型コロナウイルスなどの感染症拡大防止への対応、
防災・減災の普及啓発やボランティアの育成など、日本赤十字社のいのちを救うさまざまな活動が行われています。
(2)Yahoo!JAPAN
クレジットカードは100円から、Vポイントは1ポイントから寄付できます。
同じ震災関連でも、募金プロジェクトの主催者はさまざまあります。特定非営利活動法人NPO)や社会福祉法人、公益財団、一般社団法人など多様です。対象や使用目的を選んで寄付することができます。
②募金詐欺に注意する
怪しい団体か見分ける方法のひとつとして、団体ホームページをチェックする方法があります。事業(活動)報告書や活動実績など、定期的な情報開示が行われているかを確認しましょう。もしもSNSやHPが存在しない場合や、更新が数年単位で滞っている場合、寄付先を再考するのがよいかもしれません。
ホームページに寄付の使い道が公開されているかもポイントです。
寄付の使い道が報告されていなかったり、目的と使い道にずれがある場合、寄付先として本当に相応しいか、より慎重に判断することをおすすめします。
信頼できる団体の中には、頻繁にSNSで情報発信したり、定期的にHPに活動内容を報告しているところが多いです。
こういったことも、注意して寄付先をかんがえましょう。
こんな支援はやめよう!
ポイント
①個人的に物資を送る
②古着や中古品、汚れているものを送る
③無計画に現地入り
④気持ちの押し付けではないか
被災地支援になることをしたい、とおもう一方で、被災地にとってかえって迷惑になる支援もあります。行動する前に、知っておきたいことがあります。
①個人的に物資を送る
災害発生直後は物流ルートも混乱し、必要なときに必要な物資を届けられないことも。さらには、よかれと思って個人で大量の物資を被災地に送ると、物資の内容確認や仕分けに手間がかかることに。また、最も必要なタイミングではないときに、個人の判断で物資を送る人が多くいると、さらに被災地を混乱させる原因にも。
②古着や中古品、汚れているものを送る
「自分では使わなくなったけど、寄付したら暮らしに困ってる人の役に立つかも」といって、古着などが届けられても、受け取った人はどうおもうでしょう。
情報や物資を取りまとめて支援をしているNPO団体等を通じて物資を送る場合、未開封・新品・綺麗なものを送りましょう。
③無計画に現地入り
地震や大雨で被災した家屋の復旧作業ボランティアに参加しようと、準備もせずに現地に来る人がいます。ボランティア作業で使う装備・洋服・食事・水分、ボランティア保険加入、交通手段、宿泊先など、すべて自己完結することが基本です。こういった準備もなく、ただ現地入りしてしまうと、逆に被災地に迷惑をかけることになってしまいます。
④気持ちの押し付けではないか
災害が発生すると、被災した人のこころに寄り添いたい、エールを送りたいという気持ちから、寄せ書きや千羽鶴が送られてくることがあります。しかし、実際は生活必需品や食料などのほうが必要とされている支援であることを考えると、それは「善意の押し付け」になっていないか一度冷静に考える必要があります。決して「元気を送りたい」「なにか力になりたい」という気持ちが問題ということではないので、その気持ちは募金など別の形であらわすことがおすすめです。
まとめ
大きな地震や水害が起こったとき、「被災地のためになにかしたい」と考える人は多いと思います。自宅にいながら、また地元にいながら被災地支援になることを紹介しました。少しでも参考になれば幸いです。
(りんごママ)