毎年、7月〜10月は台風が多く発生する季節です。
地震や火災と違って、台風は進路や上陸のタイミングを事前に予測できる災害。だからこそ、直撃の予報が出たときに「やるべきこと」を知っておくことがとても大切です。
今回は、台風前に確認したい買い物リストや停電に備えて用意しておきたい防災グッズなどを、わかりやすくご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・停電に備えてやることリスト
・台風の直撃予報が出たとき、まずやっておきたい対策
・台風に備えておきたい食品や日用品の買い物リスト
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台風・大雨の予報!子連れ家族にとって避難所と在宅避難どう違う?
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台風・大雨の予報!子連れ家族にとって避難所と在宅避難どう違う?
台風の直撃予報が出たら事前にやること
① 排水溝や側溝を掃除しておく
ちょっとしたことに思えますが、大雨による浸水を防ぐにはとても大切な対策です。
排水溝にゴミや落ち葉がたまっていると、水がうまく流れず、ベランダや玄関から浸水する可能性もあります。
マンション住まいの方も要注意!

② 窓ガラスの補強(カーテン・ブルーシート・飛散防止シート)
台風の強風で飛ばされた物がガラスにぶつかると、割れて室内に破片が飛び散る危険があります。
すぐにできる対策は、養生テープやダンボール、ブルーシートでガラスをカバーすること。これだけでもかなり違います。
時間に余裕がある場合は、ガラス飛散防止シートを事前に貼っておくのがおすすめです。毎年の台風に備えられて、安心感がアップします。
もうすぐ台風シーズンが到来します。強風で窓ガラスが割れるのを防止するため、台風の接近が予想されるときは、雨戸やシャッターを閉めましょう。雨戸、シャッターがない窓は、室内側から段ボールやブルーシートを貼ると飛散防止に役立ちます。カーテンを洗濯ばさみで止めておくのも効果があります。 pic.twitter.com/fIMlGfnXqg
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) June 5, 2025
直撃まで日にちがあるようでしたら、ガラス飛散防止シートを貼っておくと台風が来るたびにガラスの心配をしなくて済みます。
③ 飛びそうなものは家の中にしまう
物干し竿、植木鉢、傘立て、ベビーカー、電動自転車など、外にあるものはすべて室内へ。
「重たいから大丈夫」と思っていても、風速40mを超えると予想以上に物が飛びます。
ご近所のガラスを割ってしまったり、人をケガさせてしまうと賠償問題になるケースも…。
心配なら必ず家の中へしまいましょう。
物干し竿は下ろすだけや結束バンドで留める方もいますが、物干し竿は思った以上に簡単に飛びます。大丈夫かなと心配になるよりは確実な家の中に入れておきましょう
④ 玄関や裏口の隙間をふさぐ
ドアを閉めていても、わずかな隙間から水が侵入するケースもあります。
郵便受けや玄関の下部分など、気づきにくいところから水が入ってくることも。
「水のう袋」など専用グッズを備えておくと安心です。
⑤ お風呂に水をためておく
断水に備えて、お風呂に水を目一杯ためておきましょう。
お風呂の水はトイレを流す水や掃除、洗濯などの生活用水に使えます。
トイレ1回で約6Lの水が必要。1人1日5回使うと、すぐに使い切ってしまいます。
可能なら、バケツや大きな袋にも水をためておくとより安心です。
※ただし、排水管が壊れている場合、トイレを流すと逆流の恐れもあります。災害直後は、簡易トイレを使用するようにしましょう。
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⑥ ハザードマップで危険度をチェック
自宅が洪水・土砂災害のリスクがある場所かどうか、事前に確認しておきましょう。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、住所を入力するだけで簡単にチェックできます。
「自宅だけではなく、職場や子供の学校のハザードマップも確認しましょう」
ハザードマップポータルサイト 身のまわりの災害リスクを調べる
⑦ 避難経路と避難場所を確認
いざという時に慌てないよう、家族で避難ルートを確認しておきましょう。
避難所(避難生活を送る場所)と、避難場所(一時的に身を守る場所)は異なるので注意が必要です。
Yahoo!の「防災アプリ」は使いやすくておすすめです。
避難所と避難場所の違い
⑧ 防災アプリをスマホに入れておく
テレビがつかなくても、スマホのアプリで情報収集ができます。
私が実際に使っているおすすめアプリはこちら:
- Yahoo!防災速報
災害情報や雨雲の動き、避難所情報などがすぐにわかる - 東京都防災アプリ
全体的な防災の知識がまとまっていて、安否確認もできる - radiko(ラジコ)
ラジオが聴けるアプリ。防災ラジオ代わりにもなります
⑨ 公的機関のTwitterをフォロー
リアルタイムの正しい情報を得るには、公的機関のSNSをフォローしておくのが安心です。
- @Kantei_Saigai(首相官邸/災害情報)
- @FDMA_JAPAN(消防庁)
- @CAO_BOUSAI(内閣府 防災)
- @JMA_kishou(気象庁)
- お住まいの自治体アカウント(例:@tokyo_bousai)

停電に備えてやることリスト
台風被害で懸念されるのが「停電」です。
例えば2019年の台風では、6万世帯以上が停電し、復旧まで11日かかった地域もありました。
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① スマホやバッテリーをフル充電
スマホ・モバイルバッテリー・ポケットWi-Fiなど、すべての機器を満タンに充電しておきましょう。
ポータブル電源があれば、停電中でもスマホの充電やお湯を沸かすことができます。
- 高価ですが1台あると安心。
- 扇風機やスマホなどの電源として使える機種も多いです。
② 保冷剤・ペットボトル氷を用意
停電中は冷蔵庫をなるべく開けないのが鉄則。
その対策に便利なのが、「保冷剤」と「ペットボトル氷」です。
ペットボトルに水を入れて凍らせておけば、冷蔵庫の冷気を保ち、溶けても水浸しになりません。
また、夏の時期は備え付けの製氷機では氷が足りない!という方へ必見です。
製氷機以外でも簡単に氷を作ってストックすることができます。
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③ 暑さ対策グッズの準備
台風は暑い時期に発生しやすいので、冷えピタやミニ扇風機、アイスノンなどを用意しておくと安心です。
特に赤ちゃんや高齢の家族がいる場合は、しっかり準備しておきましょう
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台風に備えておきたい食品や日用品の買い物リスト
台風や地震という災害に備えて、予め長期非常食を備えたり、常日頃からローリングストックで備えておくことが理想ですが、たまたま食材が少なかったという場合もありますよね。
台風直前に買い物をする場合には、ライフラインが途絶えたことを想定して、常温で保管が可能で火やレンジを使わない食料を中心に購入しましょう。
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①飲料水3日分
飲料水は最重要の備蓄品といっても過言ではありません。
1人が1日に必要な水の量は3Lが目安といわれています。
最低でも一人当たり、3L×3日分=9Lは備えましょう。
台風前は真っ先に水が入ったダンボールがスーパーからなくなっていくので、長期保存水を予め購入しておくことをおすすめします。

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②非常食3日分
もしアルファ化米といった非常食が購入できなくても、スーパーで購入できるもので十分ストックを作れます。
・レトルトのお粥やカレー
・缶詰(おかずや果物)
・グラノーラやシリアル
・パン
・お菓子
・常温保存ができる果物(みかん、りんごなど)
といった常温でもおいしく食べられるものを中心に備えましょう。
もしカセットコンロを備えている家庭は加熱調理ができるので
・パックご飯
・麺類(パスタ・うどん・ラーメン)
・即席味噌汁やスープ
といったものも簡単に美味しく食べられます。
逆にいうと、
カセットコンロがないとまず温かい食事はとれないと思ってください。

カセットコンロ以外で温められる道具として、こういったものもあります
もしまだ台風上陸までに余裕がある場合は、
長期非常食をネットでまとめて購入しておくと、台風を目前に焦る必要はありません。
もし今回予報が外れても、台風は毎年必ず発生するので無駄にはなりません。平常時である「今」非常食を備えましょう。
③衛生用品(日用品)
- トイレットペーパー
- ティッシュ
- ウェットティッシュ
- 生理用品 など
スペースが限られる方は「長巻きタイプ」のトイレットペーパーが便利です♪
④おむつやミルクなどの赤ちゃんグッズ
万が一被災すると、真っ先になくなるのが赤ちゃん用品です。
おむつやミルクは普段から多めに備えておきたいところですが、もし少なくなっていたら事前に買い足しておきましょう。
断水して哺乳瓶が洗えなくなる場合を考えて、使い捨て哺乳瓶もあると便利です。
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まとめ:直前の買い物よりも「普段から備えること」が大切
台風が近づくと多くの方が直前の買い物に人々が殺到して、パンやカップ麺といった簡易的な食料は棚からきれいになくなります。
仕事で夕方に買い物に行ったら何も買えなかったなんて声もあります。
非常食セットを事前に購入しておけば、5年程は災害時の食べ物について心配する必要がなくなります。
台風が来るたびに慌てないためにも、1セット備えておきましょう。
(りんごママ)