いつどこで起こるか分からない災害。
2011年3月11日の東日本大震災も、まさに日中の勤務中、そして子どもは保育園や小学校の時間でした。
- もしも災害発生時に家族と離ればなれになったら?
- 保育園や小学校で安全に待機してくれているはずだけど、万が一ひとりでさまよっていたら?
- 小学生や中学生の子どもが習い事やクラブなど、1人の帰り道に災害が起きたら?
さらには、
- ママと子どもが一緒に被災し、ママが話せない状況になったらどうする?どうやって子どもを守る?
考えるといろいろな不安がありますね。
そんなときのために防災用の「パーソナルカード」を普段から持ち歩くことをおすすめします。
パーソナルカードとは?どうやって作るの?何が書かれているの?
一つ一つ説明をします。また、ダウンロード可能なデータも掲載していますので、自宅で印刷して家族分作ってみましょう。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・パーソナルカードとは?
・ダウンロード可能!防災用のパーソナルカードのつくりかた
・作ったらどのカバンに入れておくのが良い?
目次
災害に備えて防災用パーソナルカードを持とう
①防災用パーソナルカードとは?
パーソナルカード とは、保険証番号や家族の連絡先など、被災時に必要になる情報をまとめたカード のことです。さまざまな形がありますが、家族全員がこのカードを日頃からカバンに入れて持ち歩いたり、非常時の防災リュックにも入れておくと良いでしょう。
このカードの目的はさまざまです。
- 親が万が一怪我などで意思疎通ができない状態の場合、周囲の人に自分の情報を知ってもらうため
- 災害時に子どもがひとりではぐれてしまった時のため
- スマホが使えなくなった際、家族の連絡先が書かれているメモになる
- はぐれてしまった家族を探す際、顔写真つきで探すことができる
- 連絡先や保険証番号に困らないためなど
パーソナルカードには、家族の写真、個人名、連絡先、特徴、アレルギーの有無、持病、遠方にいる親族の連絡先など、緊急時に必要な情報などを記します。
②ダウンロード
A4用紙・カラー印刷
1回の印刷で2人分のカードが作れます
③防災のために家族それぞれ1人に1枚
パーソナルカードはママや小さな子どもに持たせるだけではなく、大人であるパパママ、おじいちゃんおばあちゃん、小学生・中学生・高校生の子どもにも持たせましょう。家族を見つけやすくするための他、充電切れや水没・衝撃による故障で、スマホに登録している連絡先を確認できない時などにも、アナログなこのカードが役に立ちます。
また、小さな子どもが1人で災害時にはぐれてしまった時、自分で名前や住んでいる所、家族の名前などが言えなくても、このカードを周囲の大人が確認することで、写真付きで情報を得ることができます。自分のことを話せるくらい成長した子どもも、非常時になると不安や慌てて思い出せなくなることも。
ただし、個人情報が載っているため、普段持ち歩く際には注意・工夫してカバンに入れましょう。
防災用パーソナルカードのつくり方
①データをダウンロードしてプリントアウトする
印刷はカラー・A4サイズでプリントアウトしてください。家庭用プリンターでも印刷できます。
1枚につき2つのカードができるので、半分にハサミでカットします。
②家族写真を準備
家族で撮影した写真をちょうどよいサイズにカットします。
全員で撮った写真がなければ、個々の写真をカットして枠内にレイアウトしても◎
おすすめは、写真のどの人物が誰なのかがわかるようにペンなどで書き込むと、助けの手をさしのべようと偶然このカードを見た第三者も、分かりやすいです。
③カードに記入
子どもの分は親が代わりに作成します。
④ふたつ折りにする
白紙の面を内側にして、ふたつ折りします
⑤ラミネートか透明テープなどで防水加工
パーソナルカードは、台風や津波によって水浸しにならないように防水加工しておくことがおすすめです。
また固さで守られるので、カバンの中でぐちゃぐちゃに折れ曲がる心配も減ります。
たとえば、ラミネート加工、透明テープで密閉するほか、完全防水ではありませんが文房具売り場にあるハードタイプ・ソフトタイプのカードケースなどがあります。
防水対策したら完成です!
防災!自分・家族にあわせてパーソナルカードにこんな工夫・アイディアも
パーソナルカードに書く内容は、自分や家族それぞれにとって大切なことを書くことが重要なので、カードにはない項目も自由に書き足してOKです。
例えば・・
・誰が誰を迎えに行く?などの約束事
・家族で決めた避難場所、避難所
・はぐれた場合の集合場所
・連絡手段はなにを使うか(災害伝言ダイヤル171?SNS?公衆電話?遠方に住む第三者経由?)
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作ったパーソナルカードはどこに入れておくのが良い?
家族分作った防災パーソナルカード。
さてこれをどこに入れて持ち歩きますか?
まず第一に、普段から持ち歩くカバン。例えば出勤用のカバン、家族とお出かけのときのバッグ。
赤ちゃん~未就学児で1人で出歩くことがない場合は、ママのバッグに自分の分と一緒に入れても良いです。持ち歩いている母子手帳に挟んでいる人も。
小学生以上の場合は、ランドセルの内ポケットに入れても◎習い事に行く子は、その専用かばんに入れるのも良いでしょう。
次に、非常時に持ち出す用の「避難リュック」に入れておくこともおすすめです。
このように、作るのは1人1枚に限らず、複数枚作っておくと、複数のカバンに入れておくことができますね。
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防災のためにママ目線で日頃から持ち歩きたいもの
災害が起きないことがなによりですが、いざというときに普段から備えておくと安心です。特に子どもがいる場合は、ママ本人だけではなく家族の生命や安全・健康も守れるよう、心がけたいですよね。
そこで、パーソナルカード以外で普段からママが防災視点で持ち歩きたいものを紹介します。
①防災ポーチ
②お菓子
③おもちゃ
④母子手帳コピー
⑤お薬手帳コピー(自分・子ども)
外出中に被災することも想定して、普段からおでかけのママバッグや通勤バッグに、「防災ポーチ」を入れておくことをオススメします。持ち歩き用の防災グッズ、0次の備えです。
【女性必見】通勤や休日に持ち歩く「防災ポーチ」0次の備えの中身
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お菓子やおもちゃは、普段から1~2個をママリュックに入れている人も多いでしょう。また、車移動が多い場合は、おもちゃやお菓子を車に置いておくことも◎(夏季の気温上昇や賞味期限には要注意)
また母子手帳のコピーやお薬手帳のコピーは、①の防災ポーチの中にまとめて入れておくとコンパクトです。
ただし、防災ポーチの中にたくさんのものを入れると結構な重さになるのが悩みどころです。そこでおでかけの行先によって防災ポーチの中身を変えるという方法もあります。または、2種類作っておくという方法もあります。
具体的には、「普段から行き慣れているところ」に行く際には「ミニ版防災ポーチ」を、
「土地勘のない遠方のところ」に行く際には「しっかりそろえた防災ポーチ」といった具合です。
自分のライフスタイルにあわせて、防災ポーチもカスタマイズしてみてくださいね。
「あかちゃんとママを守る防災ノート」でわが家の防災を考えてみよう
「あかちゃんとママを守る防災ノート」(国立保健医療科学院)をご存知でしょうか。
この資料には、妊娠中や産後の女性、乳幼児がいる家庭での災害への備えや、防災が起きたときの行動のポイントが記されています。
ダウンロードして、まずは自分で考え、そして家族と「我が家の備え」を作成してみましょう。
まとめ
近年頻発する自然災害。家族全員が自宅にいるときに発生するとは限りません。
備えておく、想定しておく、約束ごとを決めておくことで、助かる生命があります。
まずは、家族それぞれが「防災パーソナルカード」を持つことから始めてみませんか。
(りんごママ)