災害発生時、ライフラインがストップした中では、オール電化のIHコンロや、ガスコンロを使うことはできません。水も大変貴重なので、じゃぶじゃぶと使うことができません。
そんなときにも、初心者にも簡単にできる、ポリ袋とカセットコンロでできる野菜・タンパク質も摂れるパスタのレシピを紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・ポリ袋でできる簡単なパスタの作り方
・ポリ袋とカセットコンロの調理法のメリット
・電気・水・ガスが使えないとどうなるか
目次
ポリ袋でつくる簡単パスタレシピ
本日のメニュー
ポリ袋でつくるキャベツとサバ缶のスープパスタ
①用意するもの
・カセットコンロ
・鍋(材料を入れたポリ袋を入れて湯銭するので大きめがおすすめ)
・鍋の底に敷く耐熱皿
・ポリ袋(湯せんOK対応のもの)※食品用・高密度ポリエチレン製のポリ袋
・深めの皿やボウル
・キッチンばさみ
・トングなど
②材料(3人分)
・パスタ麺 3束(子どもの分も作るなら2束でも十分かも)
・キャベツ 2枚
・サバ缶(味噌でも水煮でも) 1缶
・コンソメキューブ 2つ
・水 600ml
※水(分量外)・・・沸騰させる用。鍋に入れたポリ袋が浸るくらいの量
③手順
(1)鍋で湯を沸かし始める(分量外の水)
(2)パスタは半分に折り、ポリ袋に水も含めすべての材料を加える。深さのあるボウルなどに入れて材料をポリ袋に入れるとやりやすい。
(3)キャベツはキッチンバサミで切るか、手で食べやすい大きさにちぎる。サバ缶は汁ごとすべて加える。コンソメキューブは手で砕く。ポリ袋は空気を抜いて口を縛る。ポリ袋の空気を抜かないと、火にかけたときに膨張して爆発することも。
(4)沸騰した鍋の底に耐熱皿を敷いて、ポリ袋を投入する。(鍋底にポリ袋がくっつき、高熱でポリ袋が溶けてしまう)
(5)ポリ袋をときどき回転させながら、パスタ麺の袋に表示されているパスタのゆで時間+7分くらいゆでる。
(6)パスタがくたっと柔らかくなり、キャベツに透明感が出てきたら湯から取り出し、汁ごと器に盛る。
④アレンジ
・キャベツの代わりに火の通りやすい野菜でも
・サバ缶の代わりにツナ缶など魚類の缶詰でもOK
・ゆでている間は袋を何度か裏返して均等に火が通るようにする
・ポリ袋内にあまったスープや具材を捨てるのはもったいない!ポリ袋で炊いた白米にかけたら立派な1品に。
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⑤注意点
・沸騰した鍋の底にポリ袋がくっつくと、高熱でポリ袋が破ける。耐熱皿などを一枚底に敷いて調理しましょう。
・カセットコンロを使うときの注意点はこちら!
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災害時、ポリ袋とカセットコンロの調理法のメリットとその理由
①水の節約になる
②短時間でできる
③清潔
④熱電源(ガスボンベなど)の節約
⑤停電した冷蔵庫の中の食材を使って料理できる
①水の節約になる
・湯せんするために沸かしたお湯を何度でも使うことが可能なため、水の節約になる
・湯せんした鍋、トングや菜箸、底に敷いた皿のほか、使った道具はポリ袋のみ。調理器具をたくさん使わず、洗い物が少ないため節水になる。
②短時間でできる
・材料と調味料をポリ袋に入れて加熱するだけなので簡単にでき、ポリ袋1つに1つ料理の下ごしらえをし、同時に1つの鍋で加熱することができ時短に。
③清潔
・災害時は、水を思うように使えなかったり、衛生的にも不安な点が多々あります。そんなとき、食材に調味料をまぶしたり、食材を混ぜたりするのも、全てポリ袋の中でできるので、ビニール手袋をはめて調理をしているような状態に。素手で料理するよりも清潔を保つことができます。
④熱電源(ガスボンベなど)の節約
・災害時は貴重なガスボンベの残量。時短で料理ができるので、ガスボンベの節約にもなります。
⑤停電した冷蔵庫の中の食材を使って料理できる
・停電した際、真っ先に「長期保存可能な非常食」や、「開封してすぐに食べられる食品」を食べようと思いつく人も多いかもしれません。ですが、電気がつかない冷蔵庫の中身が腐ることを考えて、冷蔵庫の食品を優先して食べることをおすすめします。ここでカセットコンロでポリ袋調理する方法を知っていれば、魚や肉、野菜などを腐らせることなく食べることができます。
参考:
「パッククッキングとは」一般社団法人パッククッキング協会ジャパン
電気・水・ガスが使えないとどうなるか
1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災では、電気→水道→ガスの順番で復旧しました。特にガスは、阪神大震災では61日、東日本大震災では34日かかったと言われています。
さらに、首都直下地震等による東京の被害想定によると、各ライフラインの復旧日数の目安は、電気で3日、上水道で6日(下水道はそれ以上かかる)、ガス(都市ガス)で60日となっています。
これらを見ると、電気が最初に復旧し、次いで水道が、最後にガス(都市ガス)復旧するという順番になっていることがわかります。
電気、ガス、水道が当たり前に使える日々を暮らしている現代の私たちは、自分で火を起こして煮炊きをすることに慣れている人は、多くないですよね。
電気やガスから独立した熱器具がないと、料理どころかお湯を沸かすこともできません。もちろん温かいお風呂にも入れません。
しかしカセットコンロがあれば、パウチのレトルト食品を温めたり、アルファ化米のパウチにお湯を注ぎ、15分ほど待てば美味しいごはんを食べることができます。
このカセットコンロに加え、ポリ袋(湯せんOKのもの)があれば、温かい料理を作ることができます。
まとめ
近年頻発する自然災害。
ライフラインが止まると、普段使っている炊飯器が使えなくなります。
平時からポリ袋調理に挑戦してみて、いざというときにも使えるようにしておきたいですね。
(りんごママ)