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高齢の両親に薦めたい!避難時の持ち物リスト&必要な防災リュックとは?

りんごママ

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ママ
離れて暮らす高齢の両親。実家が災害にあったら心配
ママ
災害発生、避難時に高齢者に必要なものは?

 

災害発生のニュースを見ると、高齢の両親は無事か、そして防災グッズはきちんと揃えているのかと心配になる人も多いと思います。

 高齢者の防災グッズは、年齢や体力を考慮して「重さ」や「運びやすさをクリアできる防災セット選びが重要です。

本記事では、高齢者にとって災害時になにが必要で、どのようなものを避難リュックに詰めたらよいのか、防災対策のヒントをご紹介します。

 

 

この記事を読むと以下のことがわかります。

この記事でわかること

・高齢者が避難時に持ち出す防災リュックのリスト

・防災グッズ準備するときの基本!「3段階に分ける考え方」

・高齢者はどのタイミングで避難する?

 

なお、こちらの記事でも高齢の両親のための防災対策アイディアをまとめています。

離れて暮らす高齢の両親が心配|災害時に備えて実家の防災対策10選

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高齢者の避難タイミングはいつ?

災害時に自治体から発表される避難情報が、2021年(令和3年)5月20日から変わったことは知ってますか?

 

高齢者が避難するタイミングは「レベル3」の「高齢者等避難」です。

 

一般的には警戒レベル4「避難指示」で、必ず「全員が避難」するべきというべきタイミングですが、高齢者の方や妊婦さん、乳幼児がいる家庭は避難に時間がかかることが想定されるため、1段階早い警戒レベル3「高齢者等避難」にて避難が必要です。

 

警戒レベル3になってから慌てて準備をするのではなく、警戒レベル1〜2の時点、または天気予報で数日後に大雨が降りそうと予想できるときは、いつでも避難できるように予めの準備、もしくは早めの避難をしておくと、安全な避難に繋がります。

 

参考:「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認(政府広報オンライン)

 

 

高齢者に必要な防災グッズリスト(基本の防災リュック+高齢者向けグッズ)

 

 

たくさんのものを詰め込みすぎた結果、重くてご自分で持ち運べないということにならないよう、本人にとって不要なものは抜いてカスタマイズしましょう。

 

 

防災リュックの中身リスト(高齢者向け)

<服装>※災害の種類によって服装を変える

・上着

・軍手

・はきなれた靴(長靴×)

・マスク

・レインコート

・ヘルメット

・ヘッドライト

・防災用の笛

・帽子

・リュックの防水カバー(防水仕様のリュックでない場合)

 

 

 

<リュックに入れるもの>

高齢者向けのグッズ

・持病の薬

・お薬手帳のコピー

・老眼鏡・メガネ

・成人用おむつ

・簡易トイレ(1人10回×2日分×家族分)

・歯ブラシ(歯みがきシートや口すすぎ液など推奨)

・入れ歯洗浄シート

 

貴重品類

・本人確認書類・保険証のコピー

・現金(公衆電話用に硬貨を多めに)

・家族の写真+家族の連絡先を書いたメモ

・健康保険証のコピー 

 

安全の確保&情報収集

・懐中電灯

・モバイルバッテリー(乾電池式がおすすめ)

・充電用ケーブル

・予備の電池(ライト・ラジオ・モバイルバッテリーなど用)

・携帯ラジオ

・イヤホン

・ハザードマップ

・自治体等が出している防災冊子

・メモ帳&油性ペン

 

 

飲み物・食べ物

・飲み物(500mlのペットボトル3本くらい)

・1-2日分(3~4食分)の非常食(アルファ化米、レトルトパウチ、缶詰パンなど)

・食べ慣れたお菓子

・スプーンや箸(使い捨て)

・紙コップ

・皿になる容器(準備した非常食に応じて)

 

 

衛生用品&小物

・暑さ・寒さ対策できるもの(冷却グッズ・防寒シートやカイロなど)

・ビニール袋(大・小)、ジッパー付き袋

・トイレットペーパー(芯を抜いてつぶすと体積を減らせる)

・消臭タイプのビニール袋(汚物を入れるため)

・除菌スプレー

・ウエットティッシュ

・使い捨て不織布マスク

・汗拭きシート

・救急用品(ばんそうこう等)

・歯ブラシ(歯磨きシートやマウスウォッシュなど推奨)

・はさみ

・タオル

 

 

着替え&身体を守る

・下着

・靴下

・アルミブランケット

・寝袋または簡易マット

・アイマスク

・耳栓

 

 

 

高齢者に本当に必要な防災グッズをひとつずつ解説

①持病の薬

②お薬手帳のコピー

③老眼鏡・メガネ

④成人用おむつ

⑤簡易トイレ(1人10回×2日分×家族分)

⑥歯ブラシ(歯みがきシートや口すすぎ液など推奨)

⑦入れ歯洗浄シート

⑧はきなれた靴(長靴×)

⑨暑さ・寒さ対策できるもの(冷却グッズ・防寒シートやカイロなど)

 

 

①持病の薬

自宅からの避難で薬を持ち出しそこねた、とならないように防災リュックに2~3日分を入れておきましょう。

少し手間な部分はありますが、新しく処方されたら防災リュックにいれて、古い薬から消費するようにするのがおすすめです。

 

こうすることで、日常的に防災リュックに触れるため、自然と防災リュックを自宅のわかりやすい場所に置くようになります。

特に災害が発生しやすい地域にお住まいの高齢者の方は、特におすすめです。

 

 

②お薬手帳のコピー

万が一、災害発生時に薬が必要になってもお薬手帳さえあれば、医師が薬を処方することが可能です。しかしながら、薬の名前もわからず、お薬手帳もなければ必要な薬を処方するのが難しくなります。

 

普段から通院、処方してもらいお薬手帳を日常的に使う方は、持病の薬やよく処方されている薬のページをコピーし、健康保険証などのコピーと一緒にビニール袋などでつつみ、防災リュックに入れておきましょう。(濡れ防止のため)

 

③老眼鏡・メガネ

就寝中、枕元に老眼鏡・メガネを置いているから、夜中の災害でも大丈夫だと安心してしまう方もいるのですが、大地震の揺れで枕元に置いてあったメガネが吹き飛び、紛失する可能性があります。

メガネが手元になく、目が見えづらい状況になると避難行動が遅れたり、避難生活も見えないまま送ることになり、とても危険です。

 

防災セットには普段使いの老眼鏡(メガネ)とは別に必ず予備を1本備えましょう。新しく購入してもよいし、古いものでフレームのゆがみなどを直したものをリュックに入れても◎

 

 

④成人用おむつ

災害が起こると大きなストレスやショックを受けやすくなります。普段はトイレですますことができても、災害時に排世のコントロールが効かなくなる場合を想定しなくてはなりません。

 

成人用おむつは、普段使っていない方にとっても高齢者には必須の防災グッズといえるのですが、使ったことがない場合はどうしても抵抗がある場合も。その場合は代わりの備えとして簡易トイレでも問題ありません。

 

 

 

⑤簡易トイレ(1人10回×2日分×家族分)

災害発生後、なにより確保したいのがトイレ環境です。トイレを我慢することで、体調不良の原因にもつながります。

一般的に人間は1日7~8回トイレをすると言われていますが、高齢者の場合はもう少し多めに。トイレを再び使えるようになるまで3~7日間かかると言われています。そのため、10回×夫婦×7日分=140回分ほどの回数が入っているセットがおすすめです。

足腰のことも考えて、このような簡易便座つきのトイレもあります。


 

 

⑥歯ブラシ(歯みがきシートや口すすぎ液など推奨)

災害時には水はとても貴重で、手に入りづらい場合があります。貴重な水を飲水ではなく歯磨きで消費してしまうのはとてももったいないため、水を消費せずに歯磨きができるシートタイプや、マウスウォッシュなど口をすすげるタイプのものがおススメです。

災害時は口腔衛生が悪くなりやすい傾向があり、特に高齢者は免疫力や抵抗力が低く、口内炎や歯肉炎になるリスクも高いです。

健康な歯の高齢者

 

⑦入れ歯洗浄シート

入れ歯を普段から使用している人向けです。入れ歯の洗浄といえば水にタブレットを入れて入れ歯をつけ置きするのが主流ですが、歯磨きシートと同様に水を消費しないシートタイプを選びましょう。

 

 

⑧はきなれた靴(長靴×)

台風や集中豪雨による河川の氾濫などで、家から避難しなければならなくなったら、長靴をはいていく人が多いでしょう。ですが、長靴ではなく履きなれた靴がおすすめです。まるでバケツのように水が長靴の内部に入ってくると、足元が重くなり、移動するのに一苦労となります。また長靴は紐がないものが多く、脱げやすくなりその反動で転倒してしまい大変危険です。よって、長靴ではなく、履きなれた靴で避難しましょう。

 

高齢者の転倒

 

⑨暑さ・寒さ対策できるもの(冷却グッズ・防寒シートやカイロなど)

一般的に避難所は、学校の体育館や公民館などが多いです。真夏や真冬に災害が起こる可能性もあり、大変暑い、またその逆で非常に寒いなかで数日過ごさなければなりません。よって、リュックには季節に合わせて対策できるものも一緒に入れておきましょう。

 

 

防災グッズ準備するときに知っておきたい「3段階に分ける考え方」

ここの章では、災害時に防災グッズや備えを生かすために、家庭で準備するものは、「3段階に分けて」用意しておく考え方を紹介していきます。

 

 

ママ
防災グッズを用意しようにも、何を何日分用意したらいいのか・・・

 

防災対策として思いつくものを毎日持ち歩くのは難しいですよね。

例えば2リットルの保存水やアルファ米を「もしものためだから…」と通勤かばんに入れている人はほとんどいないはずです。

 

さらには災害発生時、緊急で避難する際に、何日間避難するのかもわからないのに、とにかくたくさんの食料をかかえて避難所に行く事は難しく、背負える非常用持ち出し袋の中に入れられるものは限られてしまいます。特に高齢者の方が、あらゆるものを背負って行くのは不可能です。

そこで、災害時に防災グッズや備えを生かすために、家庭で準備するものは「3段階に分けて」用意しておくという考え方を紹介していきます。

 

①0次の備え

いつも常に持ち歩く「防災ポーチ」

日常的に携帯するもので、災害発生直後に命を守り、被災場所から自宅や避難所にたどりつくまで、数時間から一晩過ごすために必要なものです。普段のバッグの中に入れられる大きさのポーチに、必要なものを入れて携帯しましょう。

ポーチの素材は防水性で、できるだけ軽量&コンパクトなものがおすすめです。もちろん、自宅にある余っているポーチでも大丈夫です◎

防災ポーチ

 

②1次の備え

非常時に避難する際に持ち出す最低限の「避難リュック」で、1~2日分を想定した内容です。

 

基本的な考え方は、「自分が」「自宅から避難所まで」「緊急時に」「持ち出せるか」という点です。もしも旦那さんが仕事や外出中に、大人は自分ひとりで子どもを守りながら避難所まで行けるか?

 

よくインターネットで「防災 グッズ」と調べると、たくさんの情報が出てきます。リストにあるものをすべて詰め込んで、果たしてそれを背負い子どもを抱っこひもで抱えながら避難場所まで逃げられるか、というのを考えながら、準備することをオススメします。

 

 

③2次の備え

ライフラインが途絶えたときに必要な3~7日分の「備蓄」のことです。さらに被害が甚大で避難生活が数週間になる場合は、さらに備蓄があると安心です。

 

具体的には、

自宅は無事だが、ライフラインが止まった状況の中で「在宅避難」を続けるために生活に必要な物資

あるいは、

自宅に被害があり避難先(避難所や知人宅など)での生活が長期化する際、自宅の安全を確認したうえで改めて自宅から持ち出す物資

 

を想定します。

 

 

 

セットで購入できる!高齢者の方におすすめな防災セットは?

高齢者の方が選ぶべき防災セットは「キャリー付きで転がせること」がポイントです。いくら高機能な防災リュックを用意しても、重くて背負えない可能性があります。また、今は元気だから背負う自信がある両親でも、年々体力が衰え身体も痛いところが出てくることをふまえて、「運べる」ことがポイントです。

 



 

 

もちろんこれらの中身だけでは、すべては入っていないので、持病の薬や成人用オムツ、老眼鏡、杖など、ご自分に必要なものを追加して下さい

 

高齢の両親へのプレゼントとしても最適です。これをきっかけに、家族で防災について話すきっかけにもなるでしょう。

 

まとめ

実家が遠い方、離れて暮らしている方は、災害発生のニュースを見ると高齢の両親が無事か心配になる人も多いと思います。

日頃から少しずつ、高齢の両親と防災や安全対策について話し合ってみましょう。

まずは、家族の様子をみながら、できることから1つずつ始めてみましょう。

 

(りんごママ)

  • この記事を書いた人

りんごママ

8歳1歳ママの防災&子育てママ 🍎家庭でできる防災アイディアをママ目線で発信 🍎防災備蓄収納2級プランナー認定 🍎地域防災リーダー登録 🍎子育&防災ブログはじめました 🍎ズボラ母ちゃん年の差育児 🍎ほかにも生活・節約・趣味・ダイエット・推し活のことも

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