南海トラフ地震、首都直下型地震など、大きな地震はいつ起こるかわかりません。これに備えて、各家庭・職場などで防災グッズ・食料備蓄を揃えている人も多いと思います。
ところで、緊急地震速報が鳴ったらどのような行動を取ったらよいのか知っていますか。突然スマホが鳴ったけど、おどろいてそわそわしてるだけ…という人も多いかもしれません。
この記事では、緊急地震速報が鳴ったらとるべき具体的行動や、身の安全を守る防災グッズを紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・緊急地震速報が鳴ったら身を守るための行動
・地震発生直後に身の安全を守る防災グッズ
・身の安全が確保されたら次に必要なグッズ
・なにより大事なのは命・身の安全の確保
緊急地震速報が鳴ったら
①あわてずにまず身の安全を
緊急地震速報が鳴ったり、揺れを感じたら危険な場所から離れるなど、状況に応じて身の安全の確保をしましょう。お子さんがいる場合は、お子さんの身の安全も確保しましょう。
②建物内にいる場合
・頭を保護し、丈夫な机の下など安全なスペースに避難
・家具やモノが「落ちてこない」、「倒れてこない」、「移動してこない」空間に移動し、揺れがおさまるまで待つ
※ただし、1981年5月以前に建てたられた家屋等にいる場合は、建物自体が倒壊する危険性が高まるため、可能であれば速やかに建物の外にでましょう
・つり下がっている照明などの下や、食器棚、テレビ、タンスなどから離れる
・おどろいて慌てて外に飛び出さない
・キッチンから離れた場所にいる場合は、無理に火を消そうとしない
・外出中、人の多い施設では慌てて出口に走りださない
・買い物でスーパーやデパートなどのビルの中で地震にあった場合も身の安全を最優先
・陳列棚の点灯や、商品が落下する危険性があるため、窓や商品棚から離れる
・買い物カゴなどで頭を守る
・周辺火災で延焼の危険性も。お店の人の指示に従って、落ち着いて早めに避難する
③電車・バス
・緊急停止措置などの措置が取られるため、乗客同士が倒れ込んでケガをしないようにする
・電車もバスも車両停止後、さらに揺れ続けることがある
・ 立って乗車している場合は、手すりやつり革にしっかりつかまって転倒しないように踏ん張る
・ 座席に座っている場合は低い姿勢を取り、カバン等の持ち物などで頭を守る
・揺れが落ち着いた後は、乗員からアナウンスがあるので、それに従って避難する
④エレベーター
・揺れを感じたらすぐにすべての階のボタンを押す
・開いた階ですみやかにエレベーターから出る
・もし閉じ込められてしまったら、インターホンや非常ボタンを押して、管理センターへ通報。このボタンを押すと、外部と連絡が取れる可能性があります。すぐにつながらない場合も、諦めずに何度も試す
・扉の外に人の気配がしたら、カバンで扉を叩く・固いもので壁を叩くなど、音を出して存在を知らせる
・大声を出すと体力を消耗するので「音」で知らせる
・非常用備品ボックスを活用して救助・復旧を待つ
⑤屋外
・周りにビルや高い建物がある市街地にいる場合、建物の倒壊や割れた窓ガラスの破片といった落下物の危険から身を守る
・建物からできるだけ離れ、かばんなど持っているもので頭を守るようにする
・ブロック塀や自動販売機、電柱など、地震で傾いたり、転倒の恐れがあるものから離れる
・電線が垂れ下がっている場合は、感電の危険があるため、絶対に触らない
・山や斜面では落石・崖崩れに注意し できるだけその場から離れる
⑥車の運転中
・運転中はハザードランプを点灯し緩やかにスピードダウンし、左側に寄せる
・まずは揺れがおさまるまで車外に出ず、そのまま車内で待機
・引き続き車を運転するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意
・ただし、災害時、むやみに自宅に帰ろうとせず、安全を確保したうえでその場にとどまることで、”道路の負担”を減らすことになる。緊急車両を通れる状態につなげ、命を助け、火災を消し、みんなの命を救うことになります。
・やむを得ず道路上に置いて避難するときは、道路の左側に寄せて駐車します。エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておきます。窓を閉め、ドアはロックしないでおきます
・貴重品や車検証は忘れずに持って避難しましょう
参照:NHK「地震・津波 発生時や備えのポイント イラスト解説」
地震発生直後に身の安全を守る防災グッズ
ポイント
①家具・家電の固定具
②寝室のガラス飛散対策
③簡易消化器
④ヘルメット
⑤避難靴
⑥ライト
⑦防刃手袋
⑧ホイッスル
過去の地震、例えば阪神淡路大震災や熊本地震において、どちらも死因として一番多かったのは「家屋倒壊や家具転倒による圧死」です。全体の死因のうち、70%程度を占めていると言われています。
せっかく大量の長期保存水や食料などを備え、防災対策をしていると考えていても、なにより大事なのは「命を守ること」「身の安全を確保すること」であることを忘れてはいけません。
①家具・家電の固定具
家の倒壊を免れても、家具・家電の転倒によってケガをしたり逃げ遅れたりする可能性があります。
危険なのは、大きな家具家電の転倒、そして自分や家族に直撃することです。例えば冷蔵庫、食器棚、洋服ダンス、テレビなどです。それを避けるため、しっかりと固定しておきましょう。
食器棚や冷蔵庫などの大物を固定するものとして、「突っ張り棒」や「粘着タイプの固定ベルト」「釘やネジで壁に打ち付け」「耐震ジェルマット」などがあります。
自宅内の家具家電をすべて固定するのはむずかしくても、まずは自分や家族がいる時間が最も長い空間、例えば「リビング」「寝室」の大型家具家電の固定から始めてみましょう。
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②寝室のガラス飛散対策
私たちは1日最もどこで過ごす時間が長いかご存知でしょうか。1日のおよそ3分の1(8時間ほど)を過ごしているのは「寝室」です。視点をかえると、寝室で被災する可能性は33%ということです。
すでに、寝室の家具の配置を見直し、ベッド・布団に直撃しないようにしたり、ドアを塞いだりしないよう工夫している人や、寝室の家具を固定しているという人もいるかもしれません。
忘れがちなのは寝室の窓ガラス飛散防止の対策です。就寝中、裸足にパジャマという極めて無防備な状態で、地震が起きてガラスが飛び散ったら・・・
また、子どもと一緒に寝ているというパパママもいると思います。
そのため、窓ガラスに貼るタイプのガラス飛散防止フィルムをおすすめします。
家中の窓ガラスに対策できるとベストですが、コスト面や作業量を考えてまず最優先で寝室に貼りましょう。
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③簡易消化器
最近のキッチン設備では、地震が発生すると火元が自動制御されて消えるようになっているものが多いです。(各家庭で確認しましょう)
ですが、それだけでは火事を100%防げるわけではありませんので、もしも火がでたときのために、初期消火のための準備をしておきましょう。
④ヘルメット
ヘルメットは防災グッズで必ずあがってくるものですが、そもそも地震発生におけるヘルメットの目的は、「落下物による直接的なケガを防ぐこと」「避難時に道路や街中にある落下物等から頭を守るため」です。
地震が発生した瞬間、あわててヘルメットを取りにいくのではなく、「危険なものから離れ、頭を守る行動」が大切です。
- まわりをみわたして家具や家電、高い位置からの落下物などからすぐに「離れる」
- 布団やクッション、かばんやぬいぐるみなどを頭にのせて守る
- 子どもには、「その場にいるように」と言って動き回らないようにさせます
では、ヘルメットはいつ使うのでしょうか。
それは避難などで外を歩くときや、屋内・屋外で片付けなどの作業をするときです。地震後の屋外は、建物や樹木が倒れたり電柱も倒れ地面もひび割れなどして、大変危険です。歩きながら転倒し、頭を強く打つと大変危険です。
ヘルメットは収納場所にも困りますが、最近は折り畳みタイプのヘルメットもあるので、検討してみましょう。
⑤靴
夜間に就寝中、突然の地震に備えて寝室に置いておきたいアイテムのひとつが「靴」です。
前述した通り、就寝中は人間が最も無防備な状態です。地震で窓ガラスが飛び散ったり、家具家電が倒れてガレキが散乱する家の中を、裸足のまま歩いては大変危険です。
そのためにも、寝室には下記のような防災グッズを置いておくことをおすすめします。
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⑥非常用ライト
夜間に被災すると、停電により目の前がまったく見えなくなります。暗い場所での避難行動は、ガラス破片などを踏んでしまうなど大変危険です。
特に非常灯は、地震が発生しておさまってから、手で持てる懐中電灯を探しに行く際に周囲を照らしてくれます。
こちらの非常用ライトは、充電式バッテリー内蔵なので、平時はコンセントに設置したままで自動的に充電され、災害時に停電した時はコンセントからの給電がなくなると、自動的にライトが点灯するため、真っ暗な中でもライト探しができます。
⑦防刃手袋
地震がおさまった後、倒れた家具や開かなくなったドア、折れて先端がむき出しになったものなど、さまざまなものを手で移動させる状況があります。
そのために、布製の軍手やゴム製の手袋などを備えている家庭も多いかと思います。その軍手類のなかに「防刃手袋」も1~2双いれておくことをおすすめします。
防刃手袋とは、刃物を通さない特殊な金属繊維などが使用されている手袋のことです。
⑧ホイッスル
地震発生時のためにどんなに備えていても、下敷きになったり閉じ込められてしまう可能性はあります。
閉じ込められた場合、助けを呼ぶことが重要です。大声を出して助けを求めるのは、体力を消耗します。そこで、ホイッスルを準備し、寝室にも置いておきましょう。
地震の揺れが収まったら
①火はいつ消すのか?
地震発生時の注意事項として、「火を消す」と聞いたことがあるかもしれません。しかし、状況によっては必ずしも「火を消す」が正解ではないこともあります。
- 火元のそばに居る場合は、すぐに消火して身を守る
- 火元が離れている場合は、まず身を守り揺れの状況に応じて消火する
最近の設備では、震度5弱以上の揺れを感知すると、ガスは自動で供給が止まり火が消えるので、あわてて火を消そうとせず身を守ることに専念してください。また、IHクッキングヒーターも同規模の揺れを感知すると自動で停止します。
揺れがおさまった後、避難する前にガスの元栓を閉めるなど火の始末やブレーカーを落とすことを忘れずに行いましょう。
②子供へ対応・声かけ
(1)まずは明かりの確保
- スマホのライト
- 懐中電灯(こういう時にやっぱり定位置に備えるのがおすすめ!)
- ランタン(手の届くところ、見えるところに置いたもの)
(2)子どもへの声かけ
- 「大丈夫だよ」「ママたちもいるから安心してね」「今あかりをつけるね」
- 「どこに今いる?」と確認して「その場にいて動かないでね」など
(3)もしもパパもいる場合・・・夫婦で役割分担!
- 子どもが複数人いる場合は手分けして無事の確認
- リビング等以外のあかりの確保
③避難経路の確保
扉や窓を開けて、避難する通路を確保します。 この際、特にガラスには十分注意してください。靴やスリッパを履くことができる場合は、足のケガの予防のために履きましょう。小さな子どもがいる場合は、取りにいくのが可能であれば抱っこ紐も確保。難しければ無理をしないで。
店舗や乗り物の中では、スタッフの指示に従い順番に避難しましょう。 人の多いところで、我先にと避難すると、パニック状態に陥る可能性もあります。
また、日頃からできる事前の対策も、心がけておきましょう。
- 避難経路を確保するため入口付近には家具を置かない
- 高さがあり本が飛び出してしまう危険がある本棚は、入口から遠いところへ
- 廊下に絵画や写真を飾るときも、落ちてくる可能性があると考慮し
④身の安全が確保されたら次に必要なもの
(1)ラジオ
(2)モバイルバッテリー
(3)ハザードマップ
前章では、地震発生直後に身の安全を確保するために揃えておきたい防災グッズを紹介しました。ここの章では、次の段階「身の安全が確保されたら必要なもの」を紹介します。
(1)ラジオ
地震発生後、インターネット関連のインフラ損壊や混線により、スマートフォンでの情報収集が困難になります。災害発生直後は、津波や火災、地震の規模や被害状況などの情報が少しでも早く必要です。特に津波の情報は、一刻でも早く必要です。そのため、ラジオは必ず持っておきましょう。
防災用にラジオを購入する場合、おすすめはさまざまな方法で充電できるタイプのものです。電池・手回し・ソーラー充電・USBケーブル充電など…停電時、充電方法の選択肢が広いと、情報を確保できる機会がひろがります。もうすでに普通のラジオを持っている方は、もちろんそれでもOKです。
普段、スマートフォンやパソコンで「radiko」アプリを使ってラジオを聞いている方は、災害時はradikoは使えない可能性が高いため、やはりラジオそのものを持っておくことをおすすめします
(2)モバイルバッテリー
地震発生直後は、スマートフォンでインターネットを使えなくなることが多々ありますが、それでもスマホの充電は非常に重要です。
ネットが使える状況であれば、情報収集はもちろん、家族・友人と安否確認をとりあうのに必要です。
また災害時は「ファイブゼロジャパン」(00000JAPAN)という無料のLANサービスが開放されます。災害時にドコモ、au、ソフトバンクの携帯キャリアが垣根をこえて無料開放する、公衆無線LANサービスです。この00000JAPANが最初に提供されたのは2016年の熊本地震です。
もしもネットが使えなくても、電話で災害伝言ダイヤル171を使って家族/友人と安否確認することができます。
災害伝言ダイヤルについてはこちら
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また、連絡手段として以外にも、ライトとして使ったり、音を鳴らして避難行動時に非常に重要になったりします。その後も、オフラインでできるアプリのゲームで子どもが遊ぶ、メモ帳として使う、家族友人職場・子供の学校保育園のアドレス帳を確認するなど使い道は多々あります。
(3)ハザードマップ
ハザードマップは、一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。
出典:国土交通省国土地理院HP
平時においては、ネットで「ハザードマップポータルサイト」と検索すると、ハザードマップにアクセスすることができます。お住まいの地域を調べると、発生し得る災害の情報がマップでみることができます。
ただし、災害発生時にスマホを使ってハザードマップを検索し、自分が住んでいるところは津波が来る想定なのか?土石流が発生する可能性があるのか?と調べている余裕はもちろん、インターネットが使えない可能性が高いので、非常に困難です。
そのため、紙媒体のハザードマップを常備しておきましょう。お住まいの自治体の市役所等に行くと、無料でもらうことができます。紙媒体のハザードマップをひろげ、家族と一緒に「避難場所」「避難所」そして「避難経路」を書き込んだりして、防災について話すきっかけにしましょう。
地震発生時にやってはいけないこと
ポイント
①海・川などの状態を見に行く
②部屋のなかを裸足で歩く
③地震発生に伴う停電後にブレーカーを上げる
④火をつける・ろうそくを使う
⑤エレベーターを利用して避難する
⑥急ぎでない電話をする・スマホばかり見る
⑦被災状況を撮影する前に片付ける
①海・川などの状態を見に行く
近くに海や川があると、地震が起きたときに津波が発生するなど海や川に変化がないか、確認したくなる人もいるかもしれません。しかし万が一、確認しに行くことでご自身の命を失う可能性がありますので、決して近づかずに海や川が近くにある方はすぐに高台や高い建物に逃げるようにしましょう。
②部屋のなかを裸足で歩く
地震発生直後は、床に割れたガラスなどが散乱している可能性があり、裸足で部屋の中を移動するのは大変危険です。
家の中でも裸足で歩かず、靴下やスリッパ・スニーカー等を履きましょう。
特に夜間の停電時は、暗闇で何が落ちているかわかりません。
夜中の地震に備えて、寝室にはスリッパや靴などを準備しておくと安心です。
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③地震発生に伴う停電後にブレーカーを上げる
地震発生直後は大規模な停電が発生することがあります。
その際にブレーカーを上げたままにしておくと、通電火災が起こる可能性があり、大変危険です。通電火災とは、停電からの電力復旧の際に、電化製品が再び稼働し出火する火災のことです。
地震を受けた直後は、ストーブや照明といった火災の原因になる電化製品・設備が破損している場合や、布団やカーテン等がそれらに接触している場合があります。
この状態でブレーカーを上げてしまうと火災につながる恐れがありますので、地震が起こったら電気器具のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜きましょう。
避難するときは必ずブレーカーを落とすことを忘れないようにしましょう。
④火をつける・ろうそくを使う
地震発生後はガス漏れが起こっている可能性があるため、新たに火を使うことも避けましょう。
停電時に明かりを確保するために、ついロウソクを使おうとする方も多いと思います。しかしロウソクの火が漏れていたガスに引火して火災になるケースが多く、危険です。また余震でロウソクが倒れ火災の原因になることもあります。
明かりをつける場合は、懐中電灯やLEDライトなどを使用しましょう。
⑤エレベーターを利用して避難する
高層階のビル・マンションにいても、避難は階段を使用しましょう。
もしもエレベーターに乗っている際に地震が発生したら、すぐにすべての階のボタンを押します。開いた階ですみやかにエレベーターから出ましょう。
もし閉じ込められてしまったら、インターホンや非常ボタンを押して、管理センターへ通報します。このボタンを押すと、外部と連絡が取れる可能性があります。すぐにつながらない場合も、諦めずに何度か試します。
また、扉の外に人の気配がしたら、カバンで扉を叩く・固いもので壁を叩くなど、音を出して存在を知らせます。大声を出すと体力を消耗するので「音」で知らせることが大切です。
⑥急ぎでない電話をする・スマホばかり見る
地震発生時は家族や友人の安否確認など、電話をかけたいと思うものです。
しかし多くの人が同時に電話をかけると電話回線がパンクしてしまい、消防や救急に向けての電話など、救助等の緊急性の高い電話がつながらなくなる恐れがあります。
もしもWi-Fiがつながる環境なら、SNSやLINEなどで短いメッセージのやり取りをしたり、災害用伝言ダイヤルを利用するなど、緊急時の集合場所を事前に決めておくなど、日頃から家族間で連絡方法を確認しておきましょう。
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⑦被害状況を撮影・記録せずに片付ける
大地震だけでなく水害にあったときなども、まずはどの程度の被害にあったのかを証明できるように写真を撮っておきましょう。
地震保険や火災保険を利用する場合、建物や家財の状況を確認するために、被災直後の写真を求められることがあります。
ほかにも、職場の助成金などの請求や、各種被災者支援策を利用するために自治体から罹災証明書を発行してもらう際に必要になることも。
どういった被害を受けたのか説明できる写真を撮っておきましょう。
まとめ
南海トラフ地震、首都直下型地震など、大きな地震はいつ起こるかわかりません。これに備えて、各家庭・職場などで防災グッズ・食料備蓄をそろえる他にも、必ず「地震が発生した瞬間」「地震発生直後」にどのような行動をとるべきなのかも知っておきましょう。
なにより大事なのは命を守ること・身の安全を確保することです。
(りんごママ)