日本では毎年、夏から秋にかけて台風が多く発生します。台風や大雨で被害が大きくなりそうな時、小さな子どもがいる場合避難所へ行くべきか、自宅に留まるべきか、とても悩むと思います。この記事では、「避難」の種類や違い、避難所のメリットデメリット、また自宅の台風対策や避難時の注意点などをご紹介します。
この記事を読むと以下のことがわかります。
この記事でわかること
・災害別「避難」の種類
・風水害では子連れ家族が避難に適切なタイミングはいつ?
・在宅避難も検討する場合は
・大雨・台風に備えて事前にするべき台風対策
災害別!「避難」の種類
「避難」といっても、さまざまな種類の避難があるのを知っていますか。
そもそも、「避難」とは小中学校や公民館に行くことだけではありません。「避難」とは「難」を「避ける」ことです。発生した災害の種類や、あなたが今住んでいる地域の特徴、日頃からの家族や知人の関係などによっては、さまざまな「避難」の選択肢があることを知りましょう。
参照:内閣府「防災情報ページ」
①風水害(洪水、浸水、土砂災害)
(1)在宅避難
ハザードマップで以下の「3つの条件」を確認し、自宅に留まっても大丈夫かを確認することが必要です。
・家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていない
・浸水深より居室は高い
・水が引くまで飲料水、食料などの備えが十分
(2)縁故避難
・安全な地域にある親戚・友人等の家に避難する
・普段から 災害時には避難先としてお願いしたいと相談しておきましょう
(3)安全なホテルや旅館などへ避難
・緊急時といえども通常の宿泊料金が発生します
・天気予報などを見て、台風や大雨の被害がありそうな場合に事前に予約しておきましょう
・避難所などに比べて、プライベートの確保ができます
(4)指定緊急避難所
・緊急的に避難し、身の安全を確保するための場所
・行政が指定した避難場所で、主に小学校中学校や公民館など
・最低1泊2日分、理想で2泊3日分の食料や水などを持参
・各市町村のHPなどで確認する
②地震
(1)一時避難場所
・「自治会」などごとで決めている安全確保や安全確認を行うための地域の身近な場所
・「指定緊急避難所」とはことなり、泊まったり食べたりを想定していない、「場所」をさします
(2)指定緊急避難所
・緊急的に避難し、身の安全を確保するための場所
・行政が指定した避難場所で、主に小学校中学校や公民館など
・最低1泊2日分、理想で2泊3日分の食料や水などを持参
・各市町村のHPなどで確認する
③避難所と在宅避難のメリット・デメリット
(1)避難所のメリット・デメリット
・物資(食料・必需品)が手に入りやすい(ただし、発災直後は物資が届かず手に入りにくいことも多くあります)
・支援を受けやすい。掲示板などで行政の支援情報が入手しやすい
・建物の安全が確保されている。安全な公共施設のため、二次災害などにまきこまれづらい。
・プライバシー保護がない
・性犯罪や盗難などのトラブルに巻き込まれる可能性も
(2)在宅避難のメリット・デメリット
・プライバシーが守られている、子どもがいても安心
・感染症などのリスクを下げられる。ただし、自宅が水害で浸水すると、カビ等の影響で別の感染症リスクもあります。
・高層マンションに住んでいる場合は、水害時に自宅に留まることができる
・ペットと一緒に過ごすことができる
・在宅避難をしていても、行政や支援団体から支援を受けることができる。避難所やボランティアセンターで困っていることを相談できる。自治体のSNSやWEBサイト、避難所・役所の掲示板などを確認しましょう。
・夜間など泥棒や犯罪目的で家周辺に近づく人も。自衛防犯が必要。
風水害で子どもや高齢者と暮らす家族が避難に適切なタイミングはいつ?
ポイント
①警戒レベルとは
②避難するべきタイミングは主に2つある
③キキクルを活用するのもおすすめ
避難するタイミングを判断するには、台風の強さや大きさではなく、5段階の「警戒レベル」という防災情報を確認すると誰にでも簡単に理解できます。
①「警戒レベル」とは
警戒レベルとは、災害発生の危険度を直感的に理解し、的確に避難行動がとれるよう、避難情報や、防災気象情報等の防災情報を5 段階の「警戒レベル」を用いて説明しています。
台風や水害等の予想のできる災害時では、自治体等から避難情報が発信されます。
子連れ家族が避難を始めるべきタイミングは、「警戒レベル3. 高齢者等避難」の段階です。
【警戒レベル1. 早期注意情報】
・今後、気象状況が悪化するおそれのある段階
・災害や避難への心構えをしておく
【警戒レベル2. 大雨・洪水・高潮注意報】
・気象状況が悪化した段階
・気象の最新情報を常にチェックしながら、いつでも避難できる準備をしておく
【警戒レベル3. 高齢者等避難】
・災害のおそれがある段階
・高齢者、障害者、子連れ家族など、避難に時間がかかる人は、避難を開始する
【警戒レベル4. 避難指示】
・災害のおそれが高い段階
・全員が必ず避難を開始する
【警戒レベル5.緊急安全確保】
・すでに災害が発生している、又はすぐにでも発生する危険な段階
・もはや安全な避難は難しいため、可能な範囲で少しでも命が助かりそうな場所へ行く
参考:内閣府「避難情報に関するガイドラインの改定(令和3年5月)」
「避難情報に関するガイドライン」(内閣府(防災担当)では、住民は「自らの命は自らが守る」意識を持ち、自らの判断で避難行動をとるとの方針が示され、この方針に沿って自治体や気象庁等から発表される防災情報を用いて住民がとるべき行動を直感的に理解しやすくなるよう、5段階の警戒レベルを明記して防災情報が提供されることとなっています。
警戒レベルよりも先に、「土砂災害警戒情報」や「氾濫危険情報」といった危険な場所から離れるべき情報が先に発表されることも多いので、そのような場合には発表された情報がどの警戒レベルにあたるのかと自ら考え、早期な避難行動につなげることが大切です。
②避難するべきタイミングは主に2つある
(1)警戒レベル3=高齢者等は避難!子連れ家族もここで避難!
避難に時間がかかる人は早めに避難!
高齢者等と表示されていると、高齢者がいない家庭は関係がないと思われがちですが、正しくは「避難に時間がかかる人は早めに避難」です。
例えば、小さな子供がいる家庭や障がいを持つ方がいる家庭、避難に時間がかかる方をサポートする方、高齢者等は避難のタイミングで警戒レベル3にて避難開始するべきです。
もちろん、警戒レベルが1〜2といった場合にも早めに避難所が開設されている場合もあるので警戒レベル3を待たずに自主避難もできます。
(2)警戒レベル4=全員避難
危険な地域にいる方は全員、安全な場所へ避難します。
ここでいう全員避難は「危険な地域にいる方は全員、安全な場所へ避難する」ということを意味します。
危険な地域とは、海岸や増水した川の近くといった浸水リスクが高い場所や、崖や沢、土砂崩れの危険がある箇所などがあげられます。
逆に、危険な地域でなければ避難しなくても良いと言い換えることもできます。
例えば、同じマンションでも1階や2階といった低層階ではなく、上層階の浸水リスクがない階層に住んでいる方は避難するよりも自宅に残る方がかえって安全である場合があります。
地域によって危険度は異なるので、一概に何階以上は安心とは断言できませんが、自分が住む地域のハザードマップの「最大想定浸水深」を見てみるとよいでしょう。
③キキクルを活用するのもおすすめ
キキクルとは土砂災害、浸水害、洪水災害からあなたやご家族の命を守るための情報「キキクル(危険度分布)」のページです。気象庁の危険度分布の愛称で「危機来る」が由来になっています。
大雨や洪水による災害の発生の危険度がどのくらい高いのか、地図上で紫や赤という色分け表示して一目でわかるようになっています。
気象庁のWEBサイトから見られるのでぜひ一度、どのようなサイトか一度確認してみてください。
参考:警戒レベルで避難のタイミングをお伝えします(東京都防災ホームページ)
在宅避難も検討する場合は
ポイント
①風水害のとき(台風・大雨・水害)
②地震のとき
【DL可能】在宅避難の1週間備蓄リスト&在宅避難の判断ポイントを解説
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【DL可能】在宅避難の1週間備蓄リスト&在宅避難の判断ポイントを解説
①風水害のとき(台風・大雨・水害)
<判断1>自宅に浸水の危険がないか
・自宅のエリアは土砂災害、土石流や地すべりなどの警戒区域ではないか
・自宅や周囲が危なければ、安全な避難場所へ。
・避難する際は高齢者や乳幼児、障がいがある家族がいる場合は「警戒レベル3」の「高齢者等避難」の段階で避難を始めましょう
<判断2>自宅で生活できるか
・電気、ガス、水道が使える
・備蓄があるか
・被害状況を踏まえ、周りからのサポートが必要な場合は避難所へ
・避難所のほかにも、親戚や友人宅、ホテル等に避難する方法もあります。
・避難所・避難場所も停電・断水した場合の設備には限りがあります。
・ですが、自宅が断水・停電時には、在宅避難者も避難所等にある、マンホールトイレ等の利用や食料受給が可能です。(自治体等による)
②地震のとき
<判断1>自宅に危険はないか
・「応急危険度判定」※を踏まえて判断
・自宅や周囲、隣家の倒壊や火災などで危険はないか
・自宅や周囲が危なければ、安全な避難所へ
ポイント
災害後に市区町村が実施する建物の安全判断の調査のこと。緑・黄色・赤色の3種類の紙が貼られます。赤色・黄色の紙が貼られた場合は在宅避難は危険です。
<判断2>自宅で生活できるか
・電気、ガス、水道が使えるか
・備蓄があるか
・被害状況を踏まえ、周りからのサポートが必要な場合は避難所へ
・避難所のほかにも、親戚や友人宅、ホテル等に避難する方法もあります。
・避難所・避難場所も停電・断水した場合の設備には限りがあります。
・ですが、自宅が断水・停電時には、在宅避難者も避難所等にある、マンホールトイレ等の利用や食料受給が可能です。(自治体等による)
注意!
避難所に入れないこともあります。
都心部では収容人数に限りがあり、地方でも準備が整っていなくて十分な人数を受け入れられないことも。地域の避難所について事前に確認しましょう。
参考:在宅避難の備え_在宅避難の判断ポイント(全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD))
大雨・台風に備えて事前にするべき台風対策
①避難時に持ち出す「避難リュック」と服装
警戒レベルが発表されてから避難準備をしていると、本来の目的である安全な避難につながりません。また、小さなお子さんや高齢者の家族と同居している場合は、持ち出す荷物や服装の準備にも時間がかかります。
そこで、台風が上陸する前に、準備しておくべきことがいくつかあります。
避難時に持ち出す「避難リュック」(PDFダウンロード&印刷できます)
(1)服装
・上着
・軍手(ラバーがついたものが良)
・運動靴(長靴×。底に踏み抜き帽子のインソールが入っていると◎)
・マスク
・傘
・レインコート
・ヘルメット
・ヘッドライト
・防災用の笛
・帽子
・リュックの防水カバー(防水仕様のリュックでない場合)
・抱っこ紐(ベビーカーは×。抱っこ紐で逃げるの推奨です)
(2)貴重品類
・本人確認書類・保険証のコピー
・現金(公衆電話用に硬貨を多めに)
・パーソナルカード(または家族の写真+家族の連絡先を書いたメモ)
・母子手帳のコピー
・健康保険証のコピー
(3)安全の確保&情報収集
・懐中電灯
・モバイルバッテリー(乾電池式がおすすめ)
・充電用ケーブル
・予備の電池(ライト・ラジオ・モバイルバッテリーなど用)
・携帯ラジオ
・イヤホン
・ハザードマップ
・自治体等が出している防災冊子
・メモ帳&油性ペン
(4)飲み物・食べ物
・飲み物(500mlのペットボトル2~3本くらい)
・1-2日分(3~4食分)の非常食(長期保存のパン、栄養バー的な補助食品、ゼリー飲料など)
・食べ慣れたお菓子
・スプーンや箸(使い捨て)
・紙コップ
・皿になる容器(準備した非常食に応じて)
(5)衛生用品&小物
・暑さ・寒さ対策できるもの(冷却グッズ・防寒シートやカイロなど)
・ガムテープ(もしくは養生テープ)
・めがねやコンタクト
・ビニール袋(大・小)、ジッパー付き袋
・トイレットペーパー(芯を抜いてつぶすと体積を減らせる)
・携帯簡易トイレ(1人7回×2日分×家族分)
・消臭タイプのビニール袋(汚物を入れるため)
・生理用品(生理目的だけでなく下着を交換できない場合におりものシートがあると便利)
・除菌スプレー
・ウエットティッシュ
・使い捨て不織布マスク
・汗拭きシート
・救急用品(ばんそうこう等)
・はさみ
・タオル
・ガム
・安全ピン
・ビニールテープ
(6)着替え&身体を守る
・下着
・インナー
・靴下
・アルミブランケット
・寝袋または簡易マット
・アイマスク
・耳栓
・簡易スリッパ
ポイント
下着類はつい後回しにしがちですが、台風・大雨で衣類が濡れる可能性がある場合は下着・肌着類の着替えは必須です。
・防災リュックの下着は「命を守る」もの
・大雨や津波で濡れたままで放置しておくと、季節や状況においては命にかかわる・凍死する可能性がある
・必ず「乾いた下着」を最低限のものを準備することを推奨
・最低限:タオル1枚(顔体をふく用)/ 下着・肌着 1セット
・上着は雨具やアルミブランケット、袋などをかぶって暖をとることができても、下着だけは濡れたままで着替えがないと困る
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(7)赤ちゃんがいる場合の追加アイテム
小さな赤ちゃんがいる家庭は、追加でグッズを追加しましょう。これも1~2日間分を想定した荷物量です。
オムツのサイズ、離乳食や食器類の有無は、月齢にあわせて準備しますが、赤ちゃんの成長は早いため、オムツや着替え、離乳食などは3ヶ月ごとに見直しましょう。
・オムツ(10枚前後)
・おしりふき
・着替え2セット
・ビニール袋
・消臭タイプのビニール袋
・おもちゃ(音の鳴らない)、絵本
・離乳食、液体ミルク、使い捨て哺乳瓶など(1-2日分)
・食器類(使い捨てのスプーン、深めのお皿、カップ、紙コップなど)
・授乳ケープ(大きめの布)
・母子手帳/保険証/医療証/お薬手帳
・保存水(純水がおすすめ)
・カイロ/発熱剤
・歯みがきシート
・おくるみ/アルミブランケット
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②ハザードマップで危険箇所の確認
浸水リスクや土砂災害リスクのように、まずは自宅や職場周辺にはどんな危険があるのか、ハザードマップで事前に知っておくことが大切です。
住んでいる地域では一体どのような災害が起こりやすいのか、またどんな自然災害の歴史があったのか、調べてみましょう。
海や川の近くに住んでいる、山の近くに住んでいる、海抜が低い地域に住んでいる、土砂災害が昔あったと言われている地域に住んでいる、豪雪の時に道がよく寸断される・・・
起こりえる災害によって、備えるグッズも、家のどこに置くか、どうやって逃げるか、どこに逃げるのかが全く異なります。
ハザードマップや、自治体が出す防災アプリ、またその地域に適した防災グッズのおすすめなどを参考にしましょう。
③避難所までの避難ルートを確認
ハザードマップで自宅や職場の危険度を認識し、危険な可能性がわかったら避難所の場所と避難ルートも併せて実際に歩いて確認してみましょう。また、避難所は1つだけでなく、複数確認しましょう。
例えば、一番近い避難所が川を超えた先にあるとしたら、川とは離れた2番目に近い避難所のほうが安全なケースも考えられます。避難所の場所はもう知っているという方も、改めて避難ルートまで再確認すると安心です。
このときに、家族みんなで歩くこと、そして非常時持ち出し袋のリュックサックを背負って歩くとより現実的な想定ができます。
④家の周辺や室内の安全対策も
家族で避難し、自宅からしばらく離れる際、できるかぎり自宅の中、そして自宅の外回りの被害も最小限にするために、避難する前に安全対策も必要です。
具体的には以下のようなことがあげられます。
日頃からできる台風・大雨対策
(1)排水溝や側溝の掃除
・側溝にはゴミや汚泥がたまりやすく、掃除せず放置すると台風時に水があふれて浸水被害も。悪臭や害虫の発生源になることも
(2)窓に飛散防止フィルムを貼る
・ガラスが割れてもガラス破片がフィルムに付いたままになり、飛び散りや落下を防ぐことができます。
・強風によって飛来物が窓にぶつかった際、ガラス飛散防止フィルムにはガラスの貫通を抑制する効果も。
(3)防災アプリのダウンロードや公的機関のX(旧Twitter)をフォロー
・正しい情報を得るために、防災アプリ(YahooやNHKなど)をDLしておきましょう
・公的機関、住まいの自治体や防災課などのX(旧Twitter)もフォローしておく
台風・大雨発生!避難する前にできたらしたい安全対策
(1)「水のう」を置いて逆流防止
・トイレや風呂、洗面所等の排水溝に手作り「水のう」を置いて逆流防止
・30~45リットルのゴミ袋を二重にして水を入れ、口をしばって完成
(2)外から浸水しそうな隙間を埋める
・玄関や裏口など、外から浸水しそうな隙間を埋める
・手作りの水のうや、手に入れば土のう袋に土を詰めて作成
(3)外にあるものを家の中に入れる
・物干し竿や植木鉢、自転車や子どもの外用おもちゃなどを家の中に入れる
・外に出しっぱなしは風に飛ばされて危険です
(4)水につかると困るものは2階や高い位置に移動する
・万が一家の1階フロアが浸水しても被害を最小にするために、水につかると困るものは2階や高い位置に移動する
⑤避難直前の最終確認
災害発生後、もしも避難所へ向かい過ごすことになったら…
自宅を離れる前に、するべきことを紹介します。
(1)家族へのメモを残す
・万が一携帯電話が通じなくなることを想定して、不在の家族へ向けて、自分の居場所を書いたメモを残します。
・ただし、ドアなどみんなから見られる場所に貼ると、留守であることが第三者にも知られ危険です。
・あらかじめ家族内で、ポストの中やじょうろの中、置物の中、もしも自宅浸水の可能性がある場合は家の2階など、メモを残す場所を決めておきましょう。
(2)冷蔵庫内の整理
・停電になると腐りやすい食材は処分する
・氷も溶けてしまうので、冷凍庫から出して捨てる
(3)ガス・水道の元栓を閉める
・復旧時、家の中が水浸しになったり、ガス漏れしたりする危険を回避するため。
(4)電気のブレーカーをおとす
・電気が復旧した際、倒れて破損した電化製品などから起こる通電火災を防止するためにブレーカーをおとす
(5)家電のプラグをコンセントから抜く
・ブレーカー同様、電気復旧時のショートを防ぐためにコンセントから外す
(6)カーテンを閉める
・室内が見えないよう、カーテン・ブラインドはしっかりと閉める。
・もし窓が割れている場合は、ビニール袋とガムテープで穴をふさぐ
(7)鍵をかける
・窓、ドアにきちんと鍵をかけます
・そして最初の安否確認のメモを、家族だけがわかる場所に残して避難所へ
(一部参考:『決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法』著:国崎信江・地震から子どもを守る会)
まとめ
浸水や土砂崩れのような早期避難が必要な危険があれば、いつでも避難できるように日頃から防災セットを準備しておくことが大切です。
在宅避難を検討していれば、食料や保存水のような備蓄品を多めに備えることはもちろん、水を使わない携帯トイレやカセットコンロ、ポータブル電源のような長期のライフライン停止に備えるグッズも、家族で話し合って準備しましょう。
少しずつ準備をしておくことをおすすめします。
(りんごママ)